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さて、「今日の一言メモ」第294回です。
「忍の一字は衆妙の門」
「忍の一字は衆妙 (しゅうみょう) の門」とは、耐え忍ぶことを身につければ、どんなことでも成功のもとになるという例えです。
忍耐の「忍」の一字が精神を常に持つことが、あらゆることを行う上での出発点であり、それが成功に繋がるという意味です。
「衆妙の門」とは、全てのすぐれた道理の入り口のことを指しています。
「漢字の日 」
さて、今日12月12日は、「いい (1) じ (2) いち (1) じ (2) 」(いい字一字) の日付語呂合わせから、「漢字の日 」になりました。
日本漢字能力検定協会が 1995年 (平成7年) に制定した記念日で、毎年その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字 (今年の漢字) 」を全国から募集し、この日の14時に京都市の清水寺で発表されます。
去年 (2018年) は、全国的に地震、豪雨、台風、猛暑などの自然災害の脅威を痛感した一年ということで「災」が選ばれました。
さて、今年はどの字が選ばれるでしょうか?巷では、やはり令和元年ということで「令」の人気が高いようですが…
大望を果たすためには、目の前の少々の侮りなどは耐え忍ぶ
それはともかく、忍耐の「忍」の一字は、どの年であっても大事な字ですね。
「ならぬ堪忍するが堪忍」という言葉があります。これは、どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐である、という意味です。
最後まで耐え通さなければ、それまでの我慢もむだになるという教えです。
同様のことわざに、「韓信の股くぐり」があります。
「韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将です。韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られましたが、韓信は大志を抱く身であったから、ごろつきと争うことを避けました。
言われるまま彼の股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたのですが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したという故事からことわざになりました。
将来に大望のある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒めです。
ただ、つらいこと、苦しいことを、ひたすら耐え忍ぶということではなく、大事のためなら少々の小事は耐え忍ぶということですね。
イチロー氏が、以前のインタビューで答えていたことが思い出されます。(インタビュー全文はこちら)
僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われてた。
だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』。そんな時も笑われた。
でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.12.12記)