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さて、「今日の一言メモ」第533回です。
「旅は道連れ世は情け」
「旅は道連れ世は情け」とは、旅をするときに道連れがいると心強いように、世の中を渡っていくには人情をもって仲良くやっていくことが大切だという意味です。
昔は情報量も少なく旅先に知人などもおらず、今と違って旅は大変不安なものだったことから、旅に同行者がいるということはとても心強く感じられる。同様に、人生の旅も人の情けや思いやりがあってこそ心強く感じられるものだし、助け合う気持ちが大切ということを表しています。『江戸いろはかるた』の一つです。
「エルトゥールル号遭難事件」
今日9月16日は「エルトゥールル号遭難事件」の日です。今から130年前の明治23年 (1890年) 9月16日夜半に、トルコ国軍艦エルトゥールル号が訪日の帰途、和歌山県串本大島沖で遭難沈没し、乗組員の九割近く、587名が犠牲となりました。
生存者はわずか69名だったそうです。生存者は、この遭難に当たって大島村 (当時) 住民の献身的な救護活動の様子をトルコに伝えたそうです。そして、このことから、この事件は日本とトルコの友好関係の起点として記憶されることになったのです。
事件発生当時の救援活動について、Wikipediaで調べてみました。
それによると、まず樫野埼灯台下に流れ着いた生存者約10名が、崖を這い登って灯台にたどりつき、灯台守の応急手当て受けます。通報を受けた大島村 (現在の串本町) 樫野の住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たりました。
この時、台風で出漁できず、食料の蓄えもわずかだったにもかかわらず、住民は浴衣などの衣類、卵やサツマイモ、それに非常用のニワトリすら供出して、生存者たちの救護に努めました。
こうした献身的な救護活動により、樫野の寺、学校、灯台に収容された69名が救出され、生還することが出来たのです。このことが、今でもトルコ国民には親日家が多い大きな理由になっています。過去に受けた恩を、今でも義理堅く感謝してくれる国民性には大いに感服します。
人の情け
僕が55歳でそれまで33年間勤めた会社をアーリーリタイアメントしてから、フリーランスのITコンサルタントとして独立してから10年目を迎えました。
当初は売り上げがゼロの月もあり紆余曲折がありましたが、おかげさまで人のご縁に恵まれて今では安定した経営ができています。その間、特に高校時代の友人2人には力になってもらいました。
2人とも父親から事業を引き継いでから、立派に会社を大きくして多くの従業員を雇っています。そして、それぞれの会社の経営に微力ながら協力させてもらいました。ほかにも、友人の紹介でクライアントを得て、やはり経営の効率化、社員教育などのお手伝いをしています。
これは友人から施しを受けたのではなく、もちろんそれなりの価値を提供することでビジネスをさせてもらっているわけですが、根底にあるのは「人の情け」だと思います。
その恩義に報いるべく、これからも以前定めた「僕の生き方」を疎かにせず徹底していきたいと思います。
【人さまに貢献するために精進し続けること】
それが、僕の座右の銘につながるからです。
【 かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め 】
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.16記)