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閑話休題。
さて、今日10月1日は、旧暦の八月十五日で「十五夜」です。古来、この日に月を愛でる月見の会が催されてきました。月見のことを、観月(かんげつ)ともいいます。
月見そばのように、鶏卵の黄身を満月に例えた料理もその形から月見という言葉が付けられています。
中秋の名月は、満月一歩手前
でも、実際の満月は、明日です。なぜ、1日ずれたのでしょう。それは、月の満ち欠けを基に暦をつくった旧暦が十五夜を満月としたからです。
どういうことかというと、旧暦では、月の満ち欠けを基に暦を作り、旧暦の1カ月は、月が地球の周りを1周する日数が約29.5日であることから、29日か30日と決められていました。
そして、その半分である15日の夜の月が、満月=十五夜と呼ばれるようになったのです。ただし、月が地球を一周するサイクルが、30日ぴったりでないことや、月の軌道が楕円なため、実際の満月は1日か2日ずれることが多いのです。
それで今年の場合、実際の満月は十五夜の翌日になったというわけです。でも、月の美しさに変わりはありません。この時期は、空気が澄んで、空が高く見えます。気持ちの良い夜に満月が見えたら、じっくりお月見したいですね。
月見の団子より、できれば美味しいお酒とおつまみを横に置いて。
今日は「日本酒の日」
そういえば、今日10月1日は「日本酒の日」でもあります。この記念日は、日本酒造組合中央会が、若者の日本酒離れを食い止めるため、1978年に制定したものです。
新米で酒造りを始めるのが10月で、酒壺を表す「酉」の字は十二支の10番目、さらに「酒造年度」が10月1日 (現在では7月1日) から始ることから、何かと酒に関係の深いこの日を、清酒をPRする「日本酒の日」としたそうです。
近年、若者の車離れ、酒離れという風潮を聞きますが、日本酒についてはどうでしょう。最近は、さまざまな美味しい地酒を飲ませてくれるお店がたくさんあり、若い女性の姿も多く見かけます。
そういえば、この時期「ひやおろし」と付いた日本酒が各銘柄で登場しています。ひやおろし」とは、Wikipediaによると次のように説明されています。
ひやおろしとは、冬季に醸造したあと春から夏にかけて涼しい酒蔵で貯蔵・熟成させ、気温の下がる秋に瓶詰めして出荷する酒のことである。
その際、火入れをしない(冷えたままで卸す)ことから、この名称ができた。
醸造年度を越して出荷されるという意味では、ほんらい古酒に区分されることになるが、慣行的に新酒の一種として扱われる。
毎年この「ひやおろし」が登場すると、「ああ、秋なんだな…」と季節を実感しています。10月に入り、いよいよ「食欲の秋」本番を迎えます。お魚も美味しい季節となり、ますます日本酒を飲む機会が増えてきます。
飲み過ぎに注意して、美味しく楽しく頂きたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2020.10.1記)