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さて、「今日の一言メモ」第547回です。
「糠に釘」
「糠に釘」(ぬかにくぎ)とは、やわらかい糠に釘を打つように、何の効き目も手ごたえもないことの例えですね。
糠に釘を打ち込んでも、すぐに抜けて効き目がないことから転じて、さっぱり手ごたえがないことを表しています。『上方(京都)いろはかるた』の一つだそうです。
同義の言葉に「暖簾に腕押し」「豆腐に鎹」( とうふにかすがい)がありますね。
「豆腐の日」
そういえば、今日10月2日はその日付語呂合わせで「とうふ」の日になっています。季節を問わず様々な料理でおいしく食べられ、栄養豊富な豆腐をもっとPRしようと、豆腐の製造業者らが中心となって設けられた記念日だそうです。
10月に入って、さらに秋らしさが深まってきましたが、そろそろ鍋料理が恋しくなってくる頃です。鍋料理と言えば、湯豆腐が思い浮かびます。僕は、鱈 (たら) の切り身を入れて、醤油に刻みネギとかつお節で頂くのが好きです。そして、寒い日に熱燗でキューといければ、もう大満足です。
ついこの間まで、9月のお彼岸までは暑い暑いと言っていたのに、もうそんな季節になったのですね…
絹豆腐を扱うように細心の注意を払う
熱々の湯気が立つ湯豆腐鍋から、普通は豆腐すくいで豆腐を取り分けます。そして、その絹豆腐をお箸で崩れないようにそっとつまめるのは、長年お箸の文化で過ごしてきた日本人の特技のような気がします。
何の注意もせずに絹豆腐をお箸で挟めば、すぐに千切れてしまいます。お箸が豆腐に食い込む刹那で止め、そのまま緩めずに絶妙の力加減で持ち上げないといけません。
そういったデリケートさが求められる場面は、他にもあると思います。物だけでなく、人に接する時につかず離れず、絶妙の距離感を保つ必要がある時です。
そんな時にあまり距離を詰めると、相手は圧迫感を感じて警戒されるかもしれません。そんな無神経に心にズカズカと土足で踏み込むような真似は慎み、慎重に間合いを計りながら接したいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.2記)