(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第833回です。
「太平洋記念日」
今日11月28日は「太平洋記念日」です。「太平洋記念日」とは、今から501年前の1520年(永正17年・日本では室町時代)11月28日に、ポルトガルの航海者マゼランが、マゼラン海峡を通過して太平洋に出たことに由来します。
マゼランは、その時この海をPacificOcean(平和な・穏やかな大洋=太平洋)と名づけました。その後、彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明しました。
マゼランからコペルニクスへ
今では、地球が丸いことは当たり前のことですが、500年前までは未知のことだったのです。そして、マゼランがマゼラン海峡を通過してから23年後、1543年にコペルニクスによって「地動説」が確立します。
古くアリストテレスの時代からコペルニクスの登場する16世紀まで、地球は宇宙の中心にあり、まわりの天体が動いているという「天動説」が信じられていました。
それ以来、物事の見方が180度変わってしまう事を「コペルニクス的転回」と呼ぶようになりました。元は、哲学者のイマヌエル・カントが自らの哲学を評した言葉でした。
それから派生して、物事の見方が180度変わってしまうような場合にも、この言葉が使われるようになったのです(パラダイム転換と同じような意味)。
個人のワークスタイルも「コペルニクス的転回」に
インターネットが普及した今、誰でもSNSやブログを通じて様々なことを世界に向けて発信できるようになりました。20世紀にこうした情報の発信は、新聞社やTV局などに限られていました。
それが、ここ四半世紀ほどで誰でも世界に向けて発信できるようになったのは、「コペルニクス的転回」と呼んでもいいかもしれません。
自分自身を振り返っても、55歳で33年間勤務した会社をアーリーリタイアメントして、フリーランスのITコンサルタントとして独立するなど、10年ちょっと前までは考えられなかったことです。
それが、インターネットにクラウドサービス、グループウェアやビデオ会議などが登場し、PCやタブレット、スマホなどを用いてそうしたサービスを利用することで、個人が活躍できるフィールドが飛躍的に広がったのです。
今では、離れた地域のクライアントさんやシステムベンダーさんとビデオ会議(ZoomやTeams)を用いて多点間を結んでミーティングすることなど当たり前になってきました。
コロナ禍になってから「ワーケーション」(「ワーク(work)」+「バケーション(vacation)」)という言葉が使われるようになりました。もっとも、休暇で旅行するときくらい、仕事のことは忘れたい方も多いことでしょう。
個人的には、数年前から、高原のホテルでバケーションを楽しみながら、企画合宿と称して計画を練ったりクライアントさんとビデオ会議で打合せをしたり、といったスタイルを実践してきました。その経験上言えることは、心おきなく長期間普段の環境を離れることができて、とても良かったということです。まあ、コロナ禍のせいで2年近く実現していないですが……。
こうしたことで、ワークスタイルだけでなくライフスタイルも大きく変わってきましたが、そうした変化を経験できたことは本当にありがたいと思っています。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2021.11.28記)