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さて、「今日の一言メモ」第73回です。
「くれない族」から脱却する
人は皆、生まれた時は自分では何もできません。病院で生まれれば、先生や看護士さんにお世話になります。退院してからは、両親をはじめ家族に面倒を見て貰わなければ死んでしまいます。
動物の中で人間は、独り立ちするのに最も長い期間が必要だと聞いたことがあります。それまでに学校で学び、友人関係を育む中で様々なことを経験し、一人の大人に成長します。
でも、大人になっても周りに依存する体質から抜けきれない人もいます。過保護に育ったこともあるでしょう。周りに何でもしてくれる人がいれば、なかなか独立心は育まれないかもしれません。
そして、うまくいかないことや気にくわないことがあると、「ああしてくれない」「こうしてくれない」と不満を口にすることになります。「くれない族」はこうして生まれます。
他者への貢献を果たして、はじめて一人前
小さな赤ちゃんでも、にこ〜と微笑むと、見ず知らずの他人でも「あら、可愛い!」とほっこりした気持ちになれます。
本人は意識していなくても、既に周りの人に貢献していることになります。学校に入っても、落とし物を交番に届けたり、身体の不自由なお年寄りの手助けをしてあげたり、他人様のお役に立つことはできます。
大人になれば、仕事を通して社会に貢献することが求められます。税金を納めることもそうですね。
そうした中で、いつしか人は見返りを求めるようになり、それがないと不平不満をこぼすようになります。「あいつは恩知らずな奴だ。これだけしてやったのに、ちっとも返してくれない」と。
でも、やはりここは、してくれないと不平不満をこぼすのではなく、自分は十分してあげられなかったのではないか、と反省する方が良さそうです。
そして、してくれたことを忘れず、感謝して生きていきたいものです。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.3.29記)