「今日は何の日？」シリーズ第49弾です。
今から83年前の1931年8月20日、銀座の尾張町交差点や京橋交差点など、34ヶ所に日本初の3色灯の交通信号機が設置されました。
変わり種の信号機
Wikipediaによると、日本で最初に設置された信号機は、1930年3月23日に東京市 (当時) の日比谷交差点に設置されたものだそうです。
そして、3色灯の交通信号機が初めて設置されたのが、1931年8月20日というわけです。
現在、各地にいろいろと特色のある信号機があります。冒頭 ↑ の画像では、転回可の矢印が表示されていますね。実際にお目に掛かったことはありませんが…
また、名古屋市大須にあるのが、各方面の車両用・歩行者用を一体にまとめた信号機です。現在は、LED式になっているとのことです。
緑に見えるが、なぜ青信号というのか？
子どもの頃からの疑問ですが、信号機を見ると青信号の色はどう見ても緑色に見えます。
それなのに何故青信号というのでしょうか？ちなみに、英語では青信号のことを「Green Light (グリーンライト) 」といいます。
なんでも、信号には国際規格があって、道路だけでなく船舶や鉄道なども含めて、赤色・黄色・青色・白色・緑色の５色しか使ってはいけないことになっているようです。
そのため、警察庁の仕様書が指定している信号機の青信号は、青色と緑色の範囲の中で、緑色に近い色と指定されていて、純粋な青色は使用できないことになっているのだとか。
当初信号機が設置されたことを報じる新聞記事で、「青信号」と記載されたことからか、人々の間でも「緑色信号」ではなく、最初から「青信号」または「青色信号」と呼ばれていたようです。
その後、1947年に法令で「青信号」と正式に決まったそうです。
日本語では、緑の草を「青々としている」、緑色ですが「青虫」、野菜を見ても「青野菜」と表現するように、緑を青と形容することが多いですね。
LED化の遅れ
さて、巷では節電を目的とした信号機のLED化が進められていますが、まだ数が少ないように感じます。
ちょっと調べてみたら、警察庁のホームページに全国都道府県の信号機の数とLED化率の一覧表が公開されていました。
平成24年度末現在ということなので、2013年3月末ということでしょう。
それによると、車両用灯器が全国で125万強あり、そのうちLED式が51万強、LED化率が41.1%となっています。
歩行者用灯器は、全国で98万弱、そのうちLED式が33万弱、LED化率が33.8%となっています。
同じく警察庁のサイトによると、日本でLED式信号機が実用化され、最初に設置されたのが1994年10月と、今から20年近く前です。
そして、2011年3月の東日本大震災で節電の重要性がひときわ高まり、信号機のLED化が推進されたはずです。
しかし、震災後2年が経過しても、LED化率が全体の半分にもなっていないのは、一体何故なのでしょうか？
かつて、警察から信号機の保守管理業務を請け負う一方、多数の警察OBが役員などに天下りしている日本交通管制技術グループの脱税事件が1998年に起こりました。
今でも、そうした会社が信号機の保守管理業務を一手に請け負っており、信号機のLED化が進むと、保守の仕事が激減するため、LED化に抵抗していて、それがLED化を阻む要因になっていると言われています。
実態は正しく知りようがありませんが、もしそんなことになっているとしたら、我々の納めている税金が大きく無駄遣いされていることになります。
他にもいろいろなところで、日本の高コスト体質が指摘されています。日本の財政再建待ったなしの現状で、既得権益にしがみついている集団がいることは許されません。
そうしたことに、果断に取り組めるのは政治しかありません。そして、なんとかいい方向に進めてもらいたいと思う、猛暑が続く水曜日の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた！
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(2014.8.20記)
