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さて、今日の格言は、「新しい酒は新しい革袋に盛れ」です。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」とは?
新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要だという意味です。
『新約聖書』マタイ伝第九章の一節に、「新しき葡萄酒を古いき革袋に入るることは為じ。もし然せば袋張り裂け、酒ほとばしり出てて袋もまた廃らん。新しき葡萄酒は新しき革袋に入れ、かくて両つながら保つなり」とあるのに基づいています。
これは「新しいぶどう酒は古い革袋には入れない。そんなことをすれば革袋が破れて酒が漏れるし、袋もだめになる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れれば、ぶどう酒も袋も両方が保たれる」ということを表しています。
ここでの「新しき葡萄酒」は、それまでのユダヤ教に代わるキリスト教の教えを指しているそうです。
新旧交代の必要性
先日の茨城県知事選は、7選を目指した現職の知事を、自公推薦の新人が破って当選するという結果でした。
選挙結果を見ると、茨城県民が多選の弊害を感じ、6期24年続いた現職知事の再選にNOを突き付け、県政の一新を望んだようです。
一般論としてですが、どんなに優れたトップでも、長期間に亘りその座に君臨すると、どうしても硬直化して新たな変革を起こしにくくなるのではないでしょうか。
個人の中に生じる硬直性にどう対応するか
個人の生き方に置き換えてみるとどうでしょうか?新旧交代させるといっても、身代わりは作れないし、今更生まれ変わるわけにもいきません。
となると、まず自分の脳内の新陳代謝を図るしかありません。つまり、これまでの常識として蓄えてきたものを一旦取り出し、吟味して残すべきは残し、新たな時代にそぐわなくなってきたものは捨て去る、ということです。
知らず知らずに、これまでの常識にただ従っていると、前向きに取り組まなければいけないことでも、否定的になってしまう怖れがありますからね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.8.30記)