Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

【漆は剥げても生地は剥げぬ】・・・本当に身に付けるには、何度も繰り返し刷り込む必要がある

0

0

0

0

0

(画像出典元はこちら)

さて、今日の故事ことわざは、「漆は剥げても生地は剥げぬ」です。

「漆 (うるし) は剥げても生地は剥げぬ」とは?

にわか仕込みの知識や態度などはすぐに剥げ落ちてしまいますが、人が持って生まれた素質や性格は変わらないという例えです。

漆器 (しっき) の表面に塗った漆は剥げ落ちても、その下にある生地はいつまでも同じであることから、こう表現されるようになりました。

11月13日は「うるしの日」

さて、今日11月13日は「うるしの日」です。これは、今から32年前の1985年 (昭和60年) に、日本漆工協会が制定した記念日です。

平安時代に文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が、京都・嵐山の法輪寺に参詣した時に「うるしの製法」や「漆器の製法」を虚空蔵菩薩から伝授されたという伝説から、その満願の日である11月13日を「うるしの日」に制定したということです。

その漆塗りの器は、木地製作→手塗り (下地塗・上塗) →加飾 (蒔絵・沈金) という段階を経て、一つの作品が出来上がります。そのどの段階をとっても、さらにいくつもの工程を経ます。(こちらのサイト参照)

漆塗りというと、何度も何度も重ね塗りを行う、というイメージですが、漆器として完成するまでに気の遠くなるような工程があるのです。

何事も自分の物とするには、何度も繰り返し刷り込む必要がある

自分の人生は、既に60年を超えましたが、日々学ぶことは尽きず登場します。

特に、人生の「あり方 (Being) 」を学び、「やり方 (Doing) 」を知ることが大切です。そうしないと、木を見て森を見ずになり「着眼大局、着手小局」を実践できません。

ところが、「頭で理解して、知っている」つもりになっても、本当に自分の物になっているかというと、なかなかできていないものです。

というわけで、何かを学んで、それをなんとか身につけたいと思ったら、その内容を書き留める・何度も見直す・実際にやってみることを繰り返す、といったことをするしかないわけです。

漆塗りの如く、何度も何度も塗り重ねることで、すぐに剥がれ落ちるようなメッキ貼りではない、ホンモノにやっと近付けるのだと、つくづく実感している次第です。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!

・・・・・・・・・・・・
(2017.11.13記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

詳しいプロフィールはこちら