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閑話休題。
【出版への道】シリーズは、現在書籍のコンセプトを熟成中につき、今日もお休みします。
さて、昨日は彼岸の入りで、「彼岸」は「六波羅蜜」を修める期間であり、また、釈迦の教えとは、要約すれば「利他・自利・解脱」の三つに尽きることをご紹介しました。
今日は、「利他」の精神について考えてみたいと思います。
俺の株式会社・坂本孝社長が、稲盛和夫氏から学んだ「利他」の精神
ちょうど、今日の「DIAMOND online」で『「文春砲」に撃たれた坂本孝が、稲盛和夫に叱られた恐怖と感謝の45分』という記事が配信されました。
坂本社長は、ブックオフの創業者であり、俺のフレンチ・俺のイタリアン株式会社 (現 俺の株式会社) の社長です。
坂本社長がブックオフを創業して間もない頃に、京セラの創業者である稲盛和夫氏の経営哲学に心酔し、稲盛氏を塾長とする盛和塾に入塾します。
その稲盛氏に学んだことの中で、最も重要なことが「利他」の精神だったそうです。それは、現在の俺の株式会社の経営理念に表れています。
「飲食事業を通じての地域社会への貢献/全従業員の物心両面の幸福の追求」
ちなみに、稲盛氏が創業した京セラの経営理念は、次の通りです。
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」
坂本社長は、「謙虚にして驕らず」「世のため、人のために尽くす」といった稲盛塾長の教えは、自身の経営の、そして人生の指針でもある、と述べています。
「利他」の精神とは
人は「自利」、すなわち自分の利益は真っ先に考えるでしょう。「利他」を考えるとしても二番目でしょうか。
「損して得とれ」という言葉もありますが、目先損をしても (利他を図っても) 、後から得すれば (自利となれば) それで良し、ということで結局は「自利」を優先しているようです。
ビジネスであれば、お客様が喜んで対価を支払ってくれるようなサービスを提供することで、利他と自利が同時に成立します。
プライベートの人間関係でも、「持ちつ持たれつ」という言葉があるように、まずは利他を図ることで、自利が付いてくると考えた方が良さそうです。
相手によっては、利他を図っても骨折り損のくたびれもうけになることもあるかもしれません。それはそれで良いのです。いつかは巡り巡って自分に返ってくると信じて、「やーめた」とならずに、利他を図ることを考え続けたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.3.19記)