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閑話休題。
さて、今日 (2018.5.29) は満月です。でも、残念ながら夜は雲が厚く、満月を望めそうもありません。
満月とは?
満月 (まんげつ) とは、月と太陽の黄経差が180度となること、すなわち、月と太陽が地球を間に挟んで180度反対側にある状態です。これを望 (ぼう) といい、満月を望月 (ぼうげつ・もちづき)、あるいは盈月 (えいげつ) ともいうそうです。
月齢は13.8〜15.8であることが多く、平均では14.8だそうです。太陰暦では15日か16日であることが多いので、満月の日の晩を十五夜とも呼んだのです。満月は、ほぼ日没とともに東の空に昇り、明け方には西の空に沈みます。(参照先 : Wikipedia)
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満月は新月に至り、約30日周期で満ち欠けする
満月を望 (ぼう) といい、新月は朔 (さく) といいます。月齢は、新月の瞬間に0.0に戻り、約30日周期で月は満ち欠けします。
月は地球の周りを回っているので、当たり前と言えば当り前ですが、約30日で元の位置に戻るわけです。
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その様子を想像していたら、ふと「初心忘るべからず」という言葉が思い浮かびました。
一般的には、何事においても始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒めとして使われていますね。
「初心」には、いくつもの初心がある
ただ、以前調べた時に、この言葉は元々、能を大成した世阿弥 (ぜあみ) が50歳半ばに書いた『花鏡 (かきょう) 』という伝書に記された言葉であり、もう少し複雑で繊細な意味を持っていることを知りました。(こちらのサイト参照)
すなわち、「初心」は「最初の志」に限られておらず、人生の中にいくつもの初心があると世阿弥は言っているのです。
若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。それらを忘れてはならないというのです。
それぞれの時期に、自分の未熟さに気付く謙虚さが必要と説いているわけです。
まるで、一旦満月の時を迎えても、再び新月に向けて輝く姿を変える月のように、どのステージでも初心を忘れず、自分の未熟さを自覚して謙虚に生きていく、ということなのですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.5.29記)