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さて、今日は「サラダ記念日」だそうです。
「サラダ記念日」とは?
今から31年前の1987年 (昭和62年) に、俵万智さんが発表した歌集『サラダ記念日』に収められた次の一首から生まれた記念日です。
「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日は サラダ記念日
スーパーやドレッシングのメーカーなどは、この日にかけて商品の売り上げを伸ばそうとPRを行っているほど、定着している記念日です。
さり気ない日常の描写が、それが宝物だと教えてくれる
歌集『サラダ記念日』が出版されたのは、1987年 (昭和62年) 5月8日です。
まさに、昭和が終わろうとしている頃ですね。この歌集には、次の一首も収められていました。俵万智さんの自選百首にも選ばれています。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
日常のさり気ないシーンを女性らしい感性で切り取った一首です。
そして、このシーンは恋人と一緒にいる時の一コマだと思いますが、あの東日本大震災を経験してからは、その意味がもっと広いものに感じるようになりました。
あの大地震、そしてその後に起こった大津波は、一瞬で大切な家、思い出、家族、親戚、友人などの多くを押し流してしまいました。あれは3月11日で、東北では寒い日で雪が舞っていたと思います。
被災し命長らえた方々は、どんなに寒く心細かったでしょう。「寒いね」と話しかけても「寒いね」と答える人がいない悲しさはいかばかりだったでしょう。
俵万智さんが描いたさり気ない日常は、それがどんなに大切で愛おしいものかを思い出させてくれます。
というわけで、これを機会に『サラダ記念日』を読み返してみたいと思った次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.7.6記)