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さて、今から26年前の1992年7月28日、同年5月に亡くなった「サザエさん」の作者である長谷川町子さんに、国民栄誉賞が授与されました。
ギネス世界記録を保持するテレビアニメ長寿番組
サザエさんの原作漫画は、新聞連載の4コマ漫画として1946年 (昭和21年) 4月22日にスタートしました。テレビアニメは、1969年 (昭和44年) 10月5日にスタートし、今年の10月で50年目に突入します。これは、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録に登録されています。
テレビ視聴率を確認してみたのですが、ビデオリサーチによれば、1989年 (平成元年) 1月15日から2008年 (平成20年) 11月まで、約20年間の平均視聴率は22.3%だそうです。
最高平均視聴率は1979年 (昭和54年) 9月16日放送の39.4% (関東地区) だったとか。
アニメ番組年間平均視聴率ランキングでは、1971年 (昭和46年) 以降2011年までの30年間で、1位が28回!これはもうお化け番組ですね。
ただ、2014年以降は声優陣の交代などにより、一時ほどの視聴率ではなく、一桁台になることもあるそうですが、それでもテレビアニメの中ではほぼ毎週1位となっています。
変わらぬサザエさん一家の安心感
なぜ、これだけの長期間、サザエさんは人気を保っているのでしょうか?
個人的な意見としては、いつまでも変わらない家庭の温かさを、毎週日曜日の夕方、確実に見られることかな、と思います。
テレビアニメの時代設定は、放送開始当初の1970年代〜80年代です。登場するサザエさん一家は、現代では当たり前の核家族ではなく三世代同居です。
磯野波平さんは54歳、サザエさんは24歳のままで年を取らない。そして、何年経っても生活が変わらない安心感。
いまだに黒電話を使っていて、メダカがすくえる川がすぐ近所に流れている。小さな子どもが一人で三輪車を乗り回してる。
クルマも持ってないし、二階もない平屋建てに住み、専業主婦が二人いて、ちゃんと家の中で子どもを育てている。
普段は、茶の間で家族みんなでちゃぶ台を囲んで食事をする。冬になると、ちゃぶ台がコタツにかわる。
それを一つの理想的な家庭のあり方として、中高年層の視聴者は受け止めているのでしょうか。若者世代は、時代錯誤も甚だしいと捉えているでしょうね。
そんなサザエさんの不変性がいつまで受け入れられるのか、今の若者世代が中高年に移行する中で、サザエさんの価値観を見直すのか、興味を持って見ていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.7.28記)