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さて、「今日の一言メモ」第259回です。
「治に居て乱を忘れず」
「治に居て乱を忘れず」とは、平和な世にあっても、万一の時に備えることを怠らないように、という教えです。
世の中が良く治まって平和な時でも、常に乱世になった時のことを考えて準備を怠ってはいけないということですね。
『易経・繁辞伝』に孔子の言葉として、「是君子は安全だと思っても危険ではないかと用心し、平和であっても乱れるのではないかと用心する」とあるのに基づくそうです。
「ユネスコ憲章記念日」
ところで、今日11月4日は「ユネスコ憲章記念日」です。
今から73年前の1946年 (昭和21年) の今日、ユネスコ憲章が発効し国連教育科学文化機関 (ユネスコ) が、国際連合の専門機関として発足したことに由来します。
日本は、1951年 (昭和26年) 7月2日に加盟しました。
ユネスコの正式名称は、英語で United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, UNESCO となっています。
ユネスコ設立の目的とその精神は、教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さないという理念により、設立の意義を定めたユネスコ憲章の前文に込められています。
それは、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という文言に顕著に表れています。
平和の心の砦を築く
ユネスコというと、すぐに思い浮かぶのは「世界遺産」でしょうか。先日は、世界遺産でもある沖縄の首里城焼失のニュースが日本中を駆け巡り、沖縄の人たちの心の拠り所であることが鮮明に伝わりました。
また、ユネスコ憲章の前文にある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という言葉は重みを持ちます。
韓国や中国国民に根強くある反日感情は、心の中に反日の砦が築かれてしまったからだと思います。それは幼少時からの教育のせいでしょう。
日本でも第二次世界大戦の戦前から戦中にかけて、「鬼畜米英」という教育が徹底され、子ども達は間違った方向に導かれてしまいました。
現代にあっては、正しい歴史観を持ち、心には平和の砦を築かなければなりません。
心の砦は、ガチガチに守りを固めた殻にしない
個人として社会生活を営む上でも、自分が傷つきたくないという思いから、ガチガチにガードを固めて殻に閉じこもるような心の砦は築きたくないですね。
平和な時を過ごしていても、万一の時に備えることを怠らないことは必要だと思いますが、基本的には心の砦はオープンにして、何かが平安を脅かす時にだけ、素早く門を閉じるような対応を心掛けたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.11.4記)