(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第302回です。
「忙中閑あり」
「忙中閑 (ぼうちゅうかん) あり」とは、どんなに忙しい中にも、わずかな暇はあるものだという意味です。
「忙中」は、忙しいさなかを指し、「閑」は、暇を意味しています。
「忙中自ずから閑あり」ともいうそうです。
「果ての二十日 」
1年の終わりの月である12月を「果ての月」と言います。なので、果ての二十日とは、12月20日を指します。
この頃は、歳暮の挨拶、大掃除や正月用意と、忙しさの極まる時期ですが、この日は、一切の仕事をやめて外出を避け、静かに過ごす日とされていました。
そもそもは、江戸時代に京都にあった粟田口 (あわたぐち) 刑場で、果ての二十日に罪人が処刑されたため、その日は罪人の命を忌み慎んだ、という習慣に由来しているとか。
忙しい空間から一歩離れ、静かに一年を振り返る時を持つ
昨日は、「仏名会 (ぶつみょうえ) の日 」で、心の大掃除をする日でした。
そして、今日は「果ての二十日」ということで心静かに過ごす日、まさしく忙中閑あり、という日ですね。
気ぜわしさに紛れ、慌ただしさに追われる時期ではありますが、ここは忙しい空間から一歩離れ、普段と異なる場所に身を置き、静かに一年を振り返る時を持つのも大事と思うのです。
･･････
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた！
････････････
(2019.12.20記)
