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閑話休題。
さて、今日7月1日は、雑節の一つ「半夏生」です。
「雑節 」
このブログで、ほぼ2週間毎に到来する「二十四節気 (にじゅうしせっき)」をご紹介しています。そして、二十四節気と同様に、季節の移り変わりの目安となっているものに「雑節 (ざっせつ)」があります。
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「半夏生」
上の表で「半夏生 (はんげしょう) 」は、「天より毒気を下す日」と解説されていますが、Wikipediaで調べてみると、「半夏生」は農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあるそうです。
また、この日は天から毒気が降ると言われているため、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないという風習があるとか。
三重県の熊野地方や志摩地方の沿岸部などでは、ハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことに対する戒めともなっているようです。
また、一説には、ハンゲショウ (カタシログサ) という草の葉が、名前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃とも言われています。
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そして、京都の建仁寺両足院の池の周りには、このハンゲショウの花が咲き誇り、この時期だけ一般公開しているそうです。
きちんと休みをとる区切り
半夏生が、節分・彼岸・土用・八十八夜・入梅などと並んで雑節の一つとなっているのは、農耕民族であった日本人にとって、きちんと休みをとる区切りの意味があったようです。
一方で、現代のデジタル化が進んだ都市型社会にあっては、そうした季節の区切りの行事とは縁遠い生活です。そんな生活の中で、季節を表す二十四節気、そして雑節の意味を確認し、季節感を取り戻すのもいいかもしれません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2020.7.1記)