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さて、「今日の一言メモ」第548回です。
「口は災いの元」
「口は災いの元」とは、不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべきだという戒めです。
不用意な発言は身を滅ぼす要因となることもあり、言葉が自らに災難をもたらすことも多い。うかつに言葉を発するべきではないという戒めになっているのです。
『古今事文類集・後集』に「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり(うかつなことを言うと禍が起きる、舌は槍よりも多く身を傷つける)」とあるのに基づくそうです。
「岡目八目」を目指す
普段、何気なく発した言葉が、思わぬ失言になったり相手を傷つけてしまって、自分の舌を噛みたくなるような思いをしたことは誰にでもあるのではないでしょうか。
「岡目八目」という言葉があります。これは、当事者よりも第三者のほうが、冷静で客観的に物事を見ることができるという意味です。
他人の打っている囲碁を傍から見ている者は、対局者よりも八目も先の手が見えるという意からこう表現されるようになりました。囲碁も将棋も打っている者同士は勝つことに必死ですが、傍観者は局面の全体を見渡す余裕があるということから、当事者よりも局外にいて冷静に観察している人のほうが的確に判断できるというわけです。
人と相対しているときは、自分の頭の後ろ1mの位置にあるカメラが映す映像を想像して客観視しろと言われます。さらに自分の横3mくらいの引いた位置からの映像も想像しろと言われます。
そうした映像を具体的に想像することはなかなか難しいことですが、自分の視界だけではいかにも見える世界が狭いことは容易に想像できます。
修行を積めば、自分の周りをぐるぐる回って飛ぶドローンが映し出す映像を想像できるようになるかもしれません。
なんでも俯瞰して考える
広く全体を見渡す、俯瞰して物事を見るのは、どんなときでも大事なことでしょう。広大な宇宙に思いを馳せれば、その遠大な時間の流れの中では一瞬に過ぎない人の命、ちっぽけな星の一つに過ぎない地球の上で生きるちっちゃな人間であることに気づきます。
であれば、10年や20年長生きしても、そんなものはほんの微差であり、狭い世界の人間関係にクヨクヨ悩むことなどなんともバカバカしいことであることに気づくでしょう。
宇宙の営みのなかで自分の命など一瞬の瞬きに過ぎないのであれば、つまらないことで悩み、人と諍いを起こし修復に時間をかけることなどナンセンスです。生きている間は、人を愛し自分の好きなことやりたいことに取り組み、明日死んでもいいように今日を生きていきたいと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.3記)