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閑話休題。
さて、今日の日曜日は全国的に雨模様で、風も強く春の嵐となっています。せっかく咲いた桜の花が散ってしまうのではないかと心配になりますが、満開までにまだ間があるので踏ん張ってくれるようです。
「休眠打破」
今年は、東京の桜が広島、福岡に続いて3月14日に開花しました。これは平年より12日早い開花で、昨年と同様、統計開始以来最も早い開花日となりました。
東京より暖かいはずの地方の開花が遅れるのは不思議な感じがしますが、これは桜の開花に必要な「休眠打破」というステップが重要だからだそうです。
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桜の開花するメカニズムをまず確認すると、夏に次の春に咲かせる花の芽ができます。秋に葉を落とし、冬の初めに花の芽はいったん眠りに入ります。これを休眠といいます。
眠っているとき、芽は成長しません。そして、真冬の寒さにさらされると、花の芽は目を覚まします。これが休眠打破です。
目を覚ました後は、暖かさによって成長し、春に開花します。真冬に一定期間寒さにさらされるということも、桜の開花には必要なのです。
つまり、暖かい地方の開花が遅れるのは、冬が暖かく休眠打破ができず、春の暖かさが訪れても開花のタイミングを間違えてしまうのです。地球温暖化がさらに進むと、2007年の八丈島のように開花しても満開にならないといった現象が起こるそうです。
一見、回り道したと見えても、それは大切なプロセス
この真冬の厳しい寒さが、桜の開花には必要なプロセスと聞くと、一瞬矛盾しているように感じます。でも、花芽を目覚めさせるために必要なショック療法なのでしょう。
ちょっと話は変わりますが、2年前の今日(2019.3.21)現役を引退したイチロー氏がその引退会見で次のように言っていました。(会見内容はこちらの記事参照)
でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。
前後を省略しているので分かりにくいと思いますが、少しずつの積み重ねでしか自分を越えて行けないが、時としてその積み重ねが間違っていることもある、でも遠回りしてもそれは必要なプロセスなのだ、と言っていると解釈しています。
この1年以上、コロナ禍でいろんな行動制約を受けました。そのため、思うように物事が進まなかったこともあると思います。でも、こうした経験には意味があるのだと思えます。
何にも制約されず自由に行動できることのありがたさに気づけました。会いたい人にいつでも会えることがどんなに素晴らしいことなのかにも気づきました。このコロナ禍で一見、いろんな回り道をしたように見えますが、でもそれがいつか大きく花開くためには必要なステップなのだと考えれば前向きに受け止めて、これから進んでいけそうです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.3.21記)