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「くれない族」
人間は生まれてから一人で歩けるようになるまで、動物の中では一番長い時間がかかるそうです。四つ足の動物は生まれ落ちてすぐに立ち上がります。そうしないと厳しい生存競争の中で生き延びることができないからです。
そして、人間は誰でも生まれた時は自分一人では何もできません。病院で生まれれば、先生や看護士さんのお世話になります。退院してからは、両親をはじめ家族に面倒を見て貰わなければ死んでしまいます。
そして、成長してからは学校で学び、友人関係を育む中で様々なことを経験し、一人の大人に成長します。
でも、大人になっても周りに依存する体質から抜けきれない人もいます。過保護に育ったこともあるでしょう。周りに何でもしてくれる人がいれば、なかなか独立心は育まれないかもしれません。
そして、うまくいかないことや気にくわないことがあると、「ああしてくれない」「こうしてくれない」と不満を口にすることになります。「くれない族」はこうして生まれます。
他者への貢献ができて、はじめて一人前
小さな赤ちゃんでも、にこ〜と微笑むと、見ず知らずの他人でも「あら、可愛い!」とほっこりした気持ちになれます。
本人は意識していなくても、既に周りの人に貢献していることになります。小学生や中学生でも、落とし物を交番に届けたり、身体の不自由なお年寄りの手助けをしてあげたり、ひと様のお役に立つことはできます。
大人になれば、仕事を通して社会に貢献することが求められます。税金を納めることもそうですね。
そうした中で、いつしか人は見返りを求めるようになり、それがないと不平不満をこぼすようになります。「あいつは恩知らずな奴だ。これだけしてやったのに、ちっとも返してくれない」と。
でも、やはりここは、してくれないと不平不満をこぼすのではなく、自分は十分に貢献できたのか自己点検して、これ以上はできないと思ったら満足しておくだけにした方が良さそうです。
そして、貢献してもらったことがあればそれを忘れず、感謝して生きていきたいものです。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.3.29記)