さて、「今日は何の日?」シリーズ第60弾です。今日9月9日は、五節句の一つ「重陽 (ちょうよう) 」です。
五節句とは
節句 (せっく) は、日本の暦の一つで、伝統的な年中行事を行う季節の節目 (ふしめ) となる日です。
節句にあたる日に、かつては日本の宮廷において、節会と呼ばれる宴会が開かれていたそうです。
年間にわたり様々な節句が存在していたそうですが、そのうちの5つを、江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めたとのことです。
それが人日の節句、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句の五節句です。
重陽の節句
重陽 (ちょうよう) の節句は、9月9日に旧暦では菊が咲く季節であることから、菊の節句とも呼ばれています。
陰陽思想では奇数は陽の数であって、陽数の極である、すなわち、一桁の数で一番大きい9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれています。
昔は、奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされていて、それを払う行事として節句が行なわれていました。
後に、陽の重なりを吉とする考えに転じて、祝い事となったとか。
邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていたとあります。
また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣もあったそうです。現在では、他の節句と比べてあまり実施されていませんね。
また、菊の花はまだまだ先にならないと季節感が合いませんし。
YouTubeには、重陽の節句に京都の上賀茂神社で行われる行事がアップされていました。
この行事では、重陽神事と烏相撲が奉納されます。烏相撲の由来は賀茂族の祖先が、道に迷った神武天皇を導いた八咫烏 (やたがらす) だった、ということから来ています。
八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルマークおよび日本代表のエンブレムに用いられていますね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.9.9記)