さて、今日は「原子炉の日 」だそうです。
「原子炉の日」の由来
今から73年前の1942年12月2日に、アメリカのシカゴ大学構内に設置された実験用小型原子炉シカゴ・パイル1号で、世界で初めてウランの核分裂の持続的な連鎖反応に成功したことに由来しています。
原子炉とは、安全を前提にしつつ、継続的に原子核反応を持続させるための装置です。
多くは原子力発電所や、航空母艦・潜水艦・大型の軍用艦艇などに使われていますね。
「原子炉の日」に思うこと
やはりまず思い出すのは、日本において最大規模の原子力事故となった福島第一原子力発電所事故でしょうか…
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に起因する事故ですね。
それまで地震が頻発する日本においても信じられてきた原子力発電所の安全神話が脆くも崩れ去った瞬間でした。
当時は、すべてが「想定外の出来事」という言葉で表現されていましたが、現実となった今ではすべてが「想定内」として扱っていかなければなりません。
東日本大震災以後、日本の原子力発電所は順次、その運転を停止しました。
その再稼働に向けては、原子力規制委員会による新規性基準に適合するかどうか審査を受けた上で、地元の同意などの手続きが必要とされています。
九州電力の川内原発1号機の再稼働から始まり、この先順次手続きを進めて、なし崩し的に再稼働が認められていくのでしょうか?
将来的な電源構成見通しに、原発は一定比率を占めることになっています。(こちらのサイトによると、2030年に原子力は20〜22%を占めると政府が決定したと記載されています)
現実問題として、その完全な制御は人の能力の限界を超えて不可能と思われる原子力発電所を復活させることに、どうしても抵抗感を覚えてしまいます。
将来世代に禍根を残さないのか、今後も不安を抱えながら推移を見守るしかないのでしょうか…
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2015.12.2記)