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さて、今日は「太平洋記念日 」です。
「太平洋記念日」の由来
今から496年前の1520年 (永正17年・日本では室町時代) 11月28日に、ポルトガルの航海者マゼランが、マゼラン海峡を通過して太平洋に出たことに由来します。
マゼランは、その時この海を Pacific Ocean (平和な・穏やかな大洋=太平洋)と名づけました。
彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明しました。
「太平洋記念日」に思うこと
今では、地球が丸いことは当たり前のことですが、500年近く前までは未知のことだったのですね。
そして、マゼランがマゼラン海峡を通過してから23年後、1543年にコペルニクスによって「地動説」が確立します。
古くアリストテレスの時代からコペルニクスの登場する16世紀まで、地球は宇宙の中心にあり、まわりの天体が動いているという「天動説」が信じられていました。
それ以来、物事の見方が180度変わってしまう事を「コペルニクス的転回」と呼ぶようになりました。
元々は、哲学者のイマヌエル・カントが自らの哲学を評した言葉でした。
それから派生して、物事の見方が180度変わってしまうような場合にも、この言葉が使われるようになったのです (パラダイム転換と同じような意味) 。
現代の「コペルニクス的転回」は?
最近で、「こ、これはコペルニクス的転回ではないか!」と感じたのは、京都大学の山中伸弥教授の研究により誕生した「iPS細胞 (人工多能性幹細胞) 」の存在を知った時です。
iPS細胞 は、ご存知の通り皮膚細胞に特定の4つの遺伝子を導入することで、さまざまな細胞への分化が可能になった万能細胞です。iPS細胞 の誕生により、さまざまな再生医療への応用が期待されています。
一つの皮膚細胞により、ヒトの細胞や組織、臓器などを作り出すことができる万能細胞を人間が創り出すことができたなんて、衝撃でした。
これはノーベル賞受賞に値するな、と直感的に分かるような出来事だったわけです。
ちと話は変わりますが、人は成長する過程で、さまざまな思い込み、固定観念を持つようになります。そして、そうした思い込み、固定観念により、好きなこと・やりたいことも「自分にはできない」と決めつけることが多々出てきます。
いい大人になると、そんなことがいっぱいあります。でも、ここは柔軟に「コペルニクス的転回」の発想で、そうした思い込みや固定観念を打破して、どんどん好きなことややりたいことに取り組んでみてはどうだろう、とツラツラ考えた「太平洋記念日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.11.28記)