(画像出典元はこちら)
さて、eラーニングで学んでいる「地方創生カレッジ」の「基盤編 概論」受講報告(8)です。
内外のネットワークを支えるICTの活用
今回は、「第2章 成功する地域の条件」のサブユニット2として、「内外のネットワークを支えるICTの活用」を学びました。ポイントは以下の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- ICTの活用により、薄く広く存在する仲間を横に繋ぐことができる
- どんな小さな地域、条件不利地域でも、世界中にものが売れ、世界中から観光客を呼べる時代になった (ただし、本物の歴史、伝統、文化、郷土食、暮らしぶり、生業 (なりわい) がなければダメ)
- ICTの活用は、パソコンを使いこなすことではなく、高齢者にも使えるやさしいソフトを開発すること
ICTが、社会構造を変えてしまった
社会構造は、ICTの発展によって、その姿を変えてきた。ポイントは以下の通り。
- 縦型 (中央集権) から、縦横無尽型 (集権+分権) ヨコのネットワークが格段に充実
- 組織 (会社・役所) を超えて、個人個人が直接結びつく時代に
- 組織の目標以外に、趣味、ライフワーク、社会貢献活動も容易に
- 人間のハブ機能が拡大し、ハブとハブを結びつけて巨大なネットワークを形成
- イノベーションとセレンディピティの可能性を増大
2つの事例を紹介
ICTは、実は誰にでも使える (ソフト) が重要であることを実証している事例2つを紹介。
1つ目は、高齢者 (徳島県上勝町) の「葉っぱビジネス」。
各種媒体で取り上げられている「葉っぱビジネス」、その中心は高齢者で、現在は(株)いろどりの活動として行われている。
(画像出典元はこちら)
葉っぱビジネスのストーリーは、こちらのサイト参照。
次の画像は、商品である葉っぱの仕分けをしているところだが、おばあちゃんが手に持っているのはタブレット端末。この端末にインストールされている専用アプリで、市況の確認と出荷内容の登録を行っている。
このように、高齢者が使いやすいアプリさえ開発すれば、容易に使いこなせることが実証されている。
事例の2つ目は、韓国で取り組んでいる過疎の村の「情報化村」。(こちらのサイト参照)
韓国では、人口の四分の一がソウルに集中しており、日本以上に都市と地方の格差が大きい。
韓国では、この格差を是正すべく、ICTの地方展開を図っている。そのモデル的取り組みとして「情報化村」事業が進められている。
具体的には、2010年末時点で、363の情報化村が存在している。そうした地域に、超高速インターネット環境を整備し、情報センターを建設。地元の高齢者が、いつでも学べるようにしている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上のように、高齢者でも簡単に扱えるようなアプリなどを開発し、環境を整えれば、地方でもICTの活用は十分可能。
・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
次回は、「成功する地域の条件 3. 自立心が旺盛で実行力があること、地域内分権が進み住民自治が育っていること」について学ぶ予定です。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2017.1.27記)