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【彼岸の入り】お彼岸の期間に、”自利・利他・解脱” を改めて考える

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(画像出典元はこちら)

さて、今日3月17日は、彼岸の入りです。これから7日間がお彼岸で、中日の20日が「春分の日」になります。

「彼岸」は「雑節」の一つ

二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変わりをより的確に掴むために設けられた、特別な暦日が「雑節」です。

彼岸は雑節の一つで、他に節分 ・社日・八十八夜・入梅・半夏生 (はんげしょう)・土用・二百十日・二百二十日があります。

「彼岸」は「六波羅蜜」を修める期間でもある

彼岸は、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間 (1年で計14日間) を指します。この期間に行う仏事を、彼岸会 (ひがんえ) と呼ぶそうです。

最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼び、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を、1日に1つずつ修める日とされているとか。

Wikipediaによると、六波羅蜜 (ろくはらみつ、ろっぱらみつ、梵:Ṣatpāramitā) とは、ブッダになりうる資質を獲得するために実践する6つの項目のことで、「六度 (ろくど) 彼岸」とも呼ばれるそうです。

6つの項目とは、以下の通りです。

  1. 布施波羅蜜 – 檀那(だんな、Dāna ダーナ)は、分け与えること。dānaという単語は英語のdonation、givingに相当する。具体的には、財施(喜捨を行なう)・無畏施・法施(仏法について教える)などの布施である。檀と略す場合もある。
  2. 持戒波羅蜜 – 尸羅(しら、Śīla シーラ)は、戒律を守ること。。在家の場合は五戒(もしくは八戒)を、出家の場合は律に規定された禁戒を守ることを指す。
  3. 忍辱波羅蜜 – 羼提(せんだい、Kṣānti クシャーンティ)は、耐え忍ぶこと。
  4. 精進波羅蜜 – 毘梨耶(びりや、Vīrya ヴィーリヤ)は、努力すること。
  5. 禅定波羅蜜 – 禅那(ぜんな、Dhyāna ディヤーナ)は、特定の対象に心を集中して、散乱する心を安定させること。
  6. 智慧波羅蜜 – 般若(はんにゃ、Prajñā プラジュニャー)は、諸法に通達する智と断惑証理する慧。前五波羅蜜は、この般若波羅蜜を成就するための手段であるとともに、般若波羅蜜による調御によって成就される。

最後に

釈迦の教えとは、要約すれば「自利・利他・解脱」の三つに尽き、「自利・利他・解脱」はすべて六波羅蜜によって包摂されると説明されています。

「自利 (じり) 」とは自分の利益、「利他 (りた) 」とは他人の利益です。つまり「自利と利他」とは、自分が利益を得たいと思ってとる行動や行為は、同時に他人、相手側の利益にもつながっていなければならないということです。

つまり、この二つを共に完全に行うことが理想なわけです。

また、「解脱 (げだつ) 」とは、人間生活に伴うあらゆる苦悩や迷妄の束縛から開放されて,完全に自由になり、悟りを開くことを指します。

この彼岸の期間中に、すべてを会得することはできませんが、これを機に自利と利他を両立させ、解脱の境地に近づけるように過ごしていきたいと思います。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
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(2017.3.17記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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