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さて、今日の格言は、「巧言令色 鮮し仁」です。
「巧言令色 (こうげんれいしょく) 鮮し仁 (すくなしじん) 」とは?
言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者には、誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けているものだという意味です。
「巧言」とは、口先巧みに言葉をあやつることで、「令色」とは、人にへつらうような愛想のよい顔つきのことを指します。
「鮮し」は「少なし」と同意ですが、原典に沿えば「鮮し」と書くそうです。
「仁」とは、他人を思いやる心を元にして自己を完成させる、最高の徳のことで、『論語』に登場する言葉です。
対義語としては、「剛毅木訥 (ごうきぼくとつ) 仁に近し」があります。意思が強く強固で、素朴で口数が少ない人物が、道徳の理想である仁に最も近い者であるという意味です。
飾り気のない言葉を使いたい
「巧言」というと、巧言を用いるという使い方をし、「甘言」というと、甘言を弄するという使い方をし、「美辞」というと、美辞麗句を並べ立てるという使い方をします。
いずれも、物事の本質と異なる嘘やまやかしを感じ、人を騙すことで自分を利する狙いを感じる言葉です。
一方で、真実とは異なることを言うことで、誰かを救うことができる場合には、「嘘も方便」という言い方をします。
でも、それはよほどのことがない限り、なさそうです。
まあ、普段の生活では「巧言」「甘言」「美辞」を使わないようにして、できるだけ飾り気のない言葉遣いを心掛けたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.9.5記)