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さて、今日の故事ことわざは、「火中の栗を拾う」です。
「火中の栗を拾う」とは?
自分の利益にはならないのに、そそのかされて他人のために危険をおかすことの例えであり、また、あえて困難なことに身を乗り出すことの例えでもあります。
17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが、『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざだそうです。
いよいよ炉に火が入れられる日に
さて、今日11月1日は、「炉開きの日」です。冬になって炉や炬燵など暖房器具を使い始めること (「炬燵開き」とも言う) から、そう呼ばれています。
茶の湯では、冬になって初めて囲炉裏 (いろり) または茶事の炉を開いて用いることを指すそうです。現在は、新暦11月朔日 (1日) に行うことが多いことから、この日が「炉開きの日」と呼ばれるようになったとか。
今週になって、台風一過で晴天が続き、穏やかな気候なので、首都圏ではまだ暖房がいらない感じです。
あえて火中の栗を拾う勇気は?
でも、火中の栗を拾うような機会は、季節を問わずあり得そうです。あえてリスクを冒すには、それ相応の理由があるでしょう。
そのチャレンジに勝てる要素があるのなら、リスクテークする価値はあるかもしれません。全く勝てる見込がないのならば、それは無謀なギャンブルになってしまいます。
あえて火中の栗を拾う機会は、一生に何度もないでしょう。でも、いつかはそれに挑むことが必要となる日が来るかもしれません。
というわけで、日頃から、その日に備えておきたいと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.11.1記)