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さて、今日7月21日は、「日本三景の日」だそうです。
「日本三景の日」とは?
日本三景観光連絡協議会が制定した記念日だそうです。
江戸時代前期の儒学者・林春斎が執筆した著書『日本国事跡考』の中で、松島・天橋立・宮島を絶賛したのが「日本三景」と言われるようになった始まりとか。
そして、林春斎の誕生日が1618年 (元和4年) 7月21日であることに因み、この日を「日本三景の日」と制定したそうです。
宮島の代名詞でもある嚴島神社の「大鳥居」が倒壊の危機
日本が誇る世界遺産として名高く、「安芸の宮島」の代名詞としておなじみの広島県・嚴島神社の「大鳥居」。その大鳥居が、倒壊の危機にあるとニュースになっています。(こちらの記事参照)
この大鳥居ですが、毎年多くの観光客が訪れ、満潮時は海の上に浮かぶ幻想的な姿を魅せてくれます。海が干潮のときは大鳥居のそばまで歩いていけることでも知られていますが、この「近くまで行ける」ことがアダとなって、大鳥居自体が倒壊の危機にさらされているというのです。
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長く後世に伝えたいものを大切に
硬貨を挟むことで「ご利益」を得ようとする行為は、寺院などの池の中にお金を投げ込むことや、道祖神などの足元にお金を置くことと違って、建造物損壊罪ともいえるものです。
嚴島神社は、1996年 (平成8年) 12月に、世界遺産委員会で正式に世界文化遺産として登録されました。登録された遺産のうち、嚴島神社の本社本殿・弊殿・拝殿等17棟・大鳥居・五重塔・多宝塔3基からなる建造物群は、6棟が国宝、11棟・3基が重要文化財に指定されています。
そもそも嚴島神社は、12世紀に時の権力者である平清盛の造営によって、現在みられる壮麗な社殿群の基本が形成されました。この社殿群の構成は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた優れた建築景観を成しています。
そうした歴史的な価値のある建造物を、傷つけるような行為は厳に慎まなければなりません。そして、我々の代はもとより、長く後世に伝えていく義務があると思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.7.21記)