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さて、「今日の一言メモ」第64回です。
今日は、彼岸の入り
今日3月18日は、彼岸の入りです。これから7日間がお彼岸で、中日の21日が「春分の日」になります。
ちなみに「彼岸」は「雑節」の一つです。雑節は、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変わりをより的確に掴むために設けられた特別な暦日です。
彼岸の他に節分 ・社日・八十八夜・入梅・半夏生 (はんげしょう)・土用・二百十日・二百二十日があります。
その中で彼岸は、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間 (1年で計14日間) を指します。この期間に行う仏事を、彼岸会 (ひがんえ) と呼ぶそうです。
釈迦の教え「自利・利他・解脱」
この期間、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼び、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を、1日に1つずつ修める日とされています。
そして、釈迦の教えは、要約すれば「自利・利他・解脱」の三つに尽き、「自利・利他・解脱」はすべて六波羅蜜によって包摂されると説明されています。
「自利 (じり) 」とは自分の利益、「利他 (りた) 」とは他人の利益です。つまり「自利と利他」とは、自分が利益を得たいと思ってとる行動や行為は、同時に他人、相手側の利益にもつながっていなければならないということです。
また、「解脱 (げだつ) 」とは、人間生活に伴うあらゆる苦悩や迷妄の束縛から開放されて,完全に自由になり、悟りを開くことを指します。
「自利」と「利他」の両立を目指す
ビジネスの世界で例えば、こちらが提供する製品やサービスを、お客さまが喜んで買って下さり、さらに「売ってくれて、ありがとう!」と言って頂けたとします。
こんな関係が成立すれば、それは「自利」と「利他」の二つを共に完全に実現できたことになります。
それが、何の価値もない安物の壺を、さも霊験あらたかな効能があるように吹聴し高い価格で売りつけたとしたら、それは「自利」のみに陥った行為です。
こちらが提供する製品やサービスを喜んで買って下さり、さらにリピート客になって頂けるとしたら、それはお客さまが価格相応に期待した価値を超えて提供できたことになります。
ビジネスを行う以上、こちらが提示する価格を上回る価値をお渡しできているか、常に自問自答する必要があると思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.3.18記)