(画像出典元はこちら)
さて、久しぶりの「今日の一言メモ」、今日は第102回です。
命の尊厳について考えて
昨日は、義母の死に接して、命の尊厳について考える一日でした。
深夜、病院からの急報に接し、急いで駆け付け、まんじりともせずに付き添い、命の灯が徐々に徐々に消えていくのを看取りました。
その報告をFacebookで友達限定でしたのですが、ある方から以前、御尊父が亡くなられた時の様子についてコメントがありました。
すい臓がんだった御父上は、ご家族が出かけている時に突然自宅で吐血し75歳で亡くなられたそうです。御母上はショックが大きく、しばらくは食事も喉を通らず、憔悴しきってしまったそうです。
家族揃って、少しずつ少しずつ消える命の灯を見守りながら看取ることができたことは、良いお別れでしたね、とコメントして下さいました。
確かにピンピンコロリが理想の死に方、などと言われますが、今回は末期ガンによる余命宣告、それに続く入院生活と、家族にとっては十分な心の準備と覚悟を持つ時間が与えられて良かったと思います。
看取った後は、もうこれで苦しまなくて済むね、よく頑張ってくれたね、という安堵と労いの気持ちの方が悲しみより大きかったかもしれません。
マーク・トウェインの言葉
亡くなった義母は、本当に家族に対する愛情が海のように深い方でした。32年前に最愛の夫を病気で亡くした時は、もう一生立ち直れないのではないか、と思う位の深くて暗い悲しみの中に沈んでしまいました。
その後、数年がかりで子ども達の励ましと、様々な方々のご親切、そして日にち薬に助けられ、日常を取り戻していきました。
そして、亡くなるまでずっと子ども達や僕までも深く愛してくれました。義母の一生は、愛に満ちたものだったと思います。
昨日からずっと義母の思い出を辿っていて、「トム・ソーヤーの冒険」の作者であるマーク・トウェインの言葉を思い出しました。
それは次のような言葉です。
人生は短く、他人と言い争い、謝罪し、
胸にわだかまりを抱え、最後の審判を
待つような時間はない。
人生にあるのは人を愛する時間だけだ。
たった一瞬の人生は、そのためだけにある。
人間の一生は、宇宙の営みに比べたら一瞬に過ぎません。そんな短い一生を人との諍いなどに費やしたくはありません。例え一瞬でも。
亡くなるその時まで、人を愛する時間だけを持ち続けたいと強く思います。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.5.8記)