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さて、「今日の一言メモ」第337回です。
「痘痕も靨」
痘痕も靨(あばたもえくぼ)とは、愛する者に対しては、欠点さえも長所に見えることの例えですね。
自分が好きになった(惚れてしまった)相手であれば、あばたでさえひいき目で可愛らしいえくぼに見えるという意味です。
「あばた」とは、昔、皮膚の天然痘が治ったあと、皮膚に残る小さなくぼみを指した言葉だそうです。
「思い込み」や「固定観念」
下の絵は、有名な「だまし絵」ですね。この1つの絵の中に、2つの顔が隠されています。見たことがある方も大勢いらっしゃると思いますが、同時に2つの顔を見ることは難しいのではないでしょうか。
一つは、老婆の横顔です。顔のパーツは、こんな感じです。
もう一つは、若い娘のやや後ろから見た横顔です。顔のパーツは、こうです。
先に、老婆だと思うと、どう見ても老婆にしか見えません。反対に、若い娘だと思うと、もうどう見ても老婆には見えません。
これが「思い込み」「固定観念」というものですね。
「思い込み」や「固定観念」を排するには?
多くの人は、何かを新しく始めようとした時に「そんなことは、とても自分にはできない」「始めるには遅すぎる」「そんなことをしたら、みっともないと笑われる」「失敗するのが怖い」などの考えが、頭をよぎるのではないでしょうか。
そして、何かを始めようとしたのは現状に対する不満だったのに、実際に何かを始めることへの不安が生じ、「不安」が「不満」を上回ると、何かを始めることを「やめる」という選択をしがちです。
ところで、不安の要因となっている、できないかも、遅すぎるかも、笑われるかも、失敗するかも、という怖れはすべて実際にはまだ起きていないことです。未来に起きるかもしれないことの幻影に怯えているのです。「思い込み」と「固定観念」ですね。
それが、自分を変えようと決心した自分自身を、一番縛り付ける見えない鎖になってしまいます。
こうした「思い込み」や「固定観念」はなかなか強力です。岩盤並みかもしれません。
そうした強敵に立ち向かうには、結局、大層なことは考えず、さほど時間もお金もかからずにできる小さな行動を起こし、それが継続できるような仕組みを作り、時間管理をうまく行い、愚直に淡々と続けていくしかありません。
それも、1週間や2週間、1ヶ月や2ヶ月、1年や2年という短期間ではなく、少なくとも3年間、できれば5年間続けることができれば、きっと異次元の世界に到達しているはずです。
『すぐに結果が出る◯◯講座』といった類の促成栽培のようなセミナーや本は、いっぱいありますが、そんなすぐに結果が出るなら、皆さん苦労はしていないはずです。
結局は、近道・早道などのショートカットは存在せず、小さいことを愚直に積み重ねていくしか道はないと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.1.29記)