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さて、「今日の一言メモ」第405回です。
「転ばぬ先の杖」
この格言は、転んでから杖を用意しても何の意味もなさない。転ぶ前に用心して手に杖を持つべきだという意味ですね。
「転ばぬ先の杖柱」「倒れぬ先の杖」「こけぬ先に杖」ともいうそうです。
「転ばぬ先の杖」の対義語としては、「泥棒を捕らえて縄を綯う」があります。事が起きてから慌てて準備を始めることの例えです。
最悪の事態を予測する重要性
「最悪の事態を防ぐには、最悪の事態を予測すること」というジャック・アタリ氏の言葉があります。
日本でコロナの感染が始まった1月下旬から2月にかけては、きっと誰もが今のような世界的苦境に陥るなどとは思わなかったはずです。「まあ、滅多なことにはならないだろう。」という正常性バイアスが働き、しいて最悪の事態を予測していなかったといえます。
あの時、リーダーシップを取れる誰かが「これはヤバイぞ。」と最悪の事態を予測していれば、今のような感染拡大は起こらなかったでしょう。まさに「転ばぬ先の杖」の対策を取れたはずです。
自分や家族が感染した場合に備える
では、感染拡大が広がってしまった現在、どのようにしたらよいでしょうか。
まずは、自分と家族が感染してしまった場合、自宅療養にせよ入院するにせよ事前に備えておけることはいくつかあるでしょう。
例えば、フリーアナウンサーの赤江珠緒さんが、ご主人に続き感染していることが明らかになりましたが、自身がメインパーソナリティーを務めるラジオ番組で、事前に準備できることを6カ条にしてリスナーに紹介していました。(こちらの記事参照)
◆コロナ感染の事前準備6カ条
1.隔離生活2週間分の用意をまとめておく
2.家の中を片付けてスペースを確保
3.食料、食材を届けてくれる存在の確認
4.置き薬の準備、持病があれば処方箋の事前発行
5.親が共倒れになった場合の子どもの預け先
アフターコロナに備える
コロナとの戦いは長期戦になると思われます。でも、これは台風みたいなもので、数日首をすくめて我慢していれば、いずれ通り過ぎると暢気に構えている人もいそうです。
でも、気象条件が変わって台風が何ヶ月も、あるいは何年も居座り続けるかもしれません。いずれはアフターコロナの時を迎えると思いますが、それまでは最悪の事態を予測して過ごす必要がありそうです。
そして、アフターコロナの時を迎えても、「最悪の事態を防ぐには、最悪の事態を予測すること」と肝に銘じ、正常性バイアスの誘惑に負けないように過ごしたいと思います。
コロナに関しては、いずれ治療薬が見つかることでしょう。そしてワクチンも開発されるはずです。そうなれば、「予防は治療に勝る」ことになり、平穏な生活が戻ってくるはずです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.4.20記)