(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第406回です。
「石の上にも三年」
今日は、「石の上にも三年」という格言に着目しました。この言葉は、冷たい石でも三年間座り続ければ暖まることから転じて、何事にも忍耐強さが大切だという意味です。
「三年」は三年ちょうどの意味ではなく、多くの月日を表しています。
類似した言い方に、「待てば海路の日和あり」があります。海が荒れても、じっと待っていれば出航にふさわしい日が必ず訪れることから、今は状況が悪くとも、焦らずに待っていれば幸運はそのうちにやってくるということの例えです。
三日・三月・三年(みっか みつき さんねん)というけれど
4月は多くの新入社員が、期待と不安を胸に入社して、必死に新しい環境に慣れようとしている時期です。今年は、コロナ禍のせいでオンライン入社式、そしてオンライン研修、リモートワークを余儀なくさせられている人も多いでしょう。
そして、いつもであれば少し慣れた時期にゴールデンウィークを過ごし、一定期間休んだ結果、張り詰めた気持ちが緩んで「五月病」に罹るケースが見られるはずです。今年はどうでしょう。
また、「三日・三月・三年」という言葉もあります。新しい仕事に就いてしばらくすると、仕事がつまらなくなり、意欲が失せる。人間関係のストレスも溜まり、会社を辞めたくなる。こうした精神的な危機が訪れるのが、三日後、三月後、三年後に多いというのです。
まあ、今年は入社時からイレギュラーな環境で過ごすことになったので、これからの過ごし方も予測はつきませんが、少なくとも三年は必死で頑張って欲しいと思います。
ただ、自分の仕事は法的な問題があるのでは?とか、ブラック企業であることが分かって、自分の健康を損なうのでは?という時は、躊躇なく離れる (逃げる) ことも必要でしょう。
なんでもかんでも「石の上にも三年」というのも、少し乱暴かと思います。
「1万時間の法則」
1万時間の法則という言葉は、英国生まれのマルコム・グラッドウェル氏の著書『天才! 成功する人々の法則』(講談社、2009年)によって広められました。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だという内容です。
新入社員として入社して、1日8時間働くと仮定して、休みを除くと年間240日、これを3年続けると合計5,760時間です。これでも1万時間の半分ちょっとですね。
まあ、一流となるには1万時間必要かもしれませんが、新しい分野に取り組む場合、一人前になるには経験的にも最低3年は打ち込む必要があると思います。
人生100年時代を目指して
コロナ禍が過ぎ去るのはいつか分かりません。それでも、いつかは治療薬、ワクチンが開発されて、その脅威は過去のものとなるはずです。
そして、その先には100年ライフが待っています。そして、100年ライフを生きるためには、いくつかのステージに到達できるように自らをアップデートする必要があります。
そのアップデートを果たすためには、レクリエーションに興じるのはほどほどにして、リ・クリエーション(再創造)を果たすべく自己投資しなければなりません。
そこから少なくとも3年間は打ち込んで取り組むことで、次なるステージで活躍できると信じています。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.4.21記)