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さて、「今日の一言メモ」第411回です。
「柔能く剛を制す」
今日は、「柔能く剛を制す」という格言に注目しました。この格言は、弱い者が強い者を負かす意味ですね。
しなやかなものは弱そうに見えても、固いものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになるということの例えです。
中国の兵法書である『三略』に、「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す(柔らかいものは、かえって固いものを押さえつけ、弱いものはかえって強いものを押さえつける)」とあることがその謂われです。
「能く」は「良く」と同義ですが、動詞の前に置いて能力の点で可能であることを表わす際には「能く」を用いるそうです。
柳に風と受け流す
世に「木強ければ折れ易し」と言います。柳の枝は、細くて頼りないですが、どんな強風にも逆らわずにいることで、決して折れません。
人間も、心を堅く閉ざしていると、人生という激流に翻弄されまいと踏ん張ってしまい、結局心折れてしまいます。
かえって、激流に翻弄されているように見えて、巧みに泳ぎきることで、心折れることなく、しなやかにしたたかに生きていけるでしょう。
人から攻撃されたり、逆境に立たされた時に、真っ向から反撃したり、無理に立ち向かったりせず、うまく抵抗をかわしながら被害を最小限に留めることが有効な対処だと思います。
そして、相手の力をうまく前に進む動力に生かすことができれば、かえって相手のエネルギーを削ぐことも可能です。
何事も、一時の意地に拘ってはいけないでしょう。退却する時は、さっさと退却することに躊躇せず、無駄なエネルギーは使わないことです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.4.26記)