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さて、「今日の一言メモ」第551回です。
「一寸の光陰軽んずべからず」
「一寸の光陰軽んずべからず」とは、わずかな時間も無駄にしてはならないという戒めです。「一寸」とは、わずかなという意味で、「光」は昼、「陰」は夜を指し、「光陰」は時間、年月の意味となります。
南宋の儒者朱熹の詩句「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず(若い時期は短いのに学問は完成し難い、わずかな時間も無駄にしてはならない)」に基づきます。
なぜ時間を無駄にしがちなのか
「時は金なり」ともいいます。時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めの言葉ですね。西洋のことわざ「Time is money.」から言われるようになった言葉です。
時間は貴重なものであり、金銭と同じように大切で価値があるのだから、浪費するものではないという戒めになっています。
これだけ昔から時間を大切にする重要性が説かれているので、誰もがそのことをよく分かっています。それでも、つい時を無為に過ごしてしまうのはなぜでしょうか
自分のこれまでの人生、60年を超えるその人生を振り返っても、無駄にしてしまった時間の多さには唖然とします。
そして、途中でその無駄に気付いて、あれこれ「時間管理術」など試したものの、結局は代わり映えしませんでした。
最初に「サボる時間」を決めておく
やはり、人間はもともとサボる性質なのだと思います。どんなに固い決意をもってしても怠けるときは怠けてしまいます。なので、「しっかりやる気を持続しよう!」とか「自分はできる人間だ!」などと言って精神論にすがっても無駄なことだと思うのです。
どんなに固い決意も、当日の体調が優れなければ長続きしません。ネットで調べものをしていても、ついネットサーフィンをしてしまいます。学生時代を思い出せば、試験勉強しなければいけないのに、つい部屋の掃除を始めてしまったことなど、誰にでも経験があるのではないでしょうか。
であれば、サボることは仕方がないことだ、と受け入れて一日のはじめにサボる時間を決めてしまってはどうでしょう。そして、その時間をスケジュールに入れてしまいます。そうすれば「あと何分でサボれるぞ」と思えるので、それまでは頑張れます。
これは、自分がフリーランスのITコンサルタントとして独立してからセルフマネジメントの一環として試みていることです。フリーランスですから、どんなにサボっても誰にも怒られませんからね(そのツケはにいずれ自分にはねかえってくるわけですが……)。
というわけで、サボる時間をあらかじめ予定しておくこと、お勧めです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.6記)