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さて、「今日の一言メモ」第571回です。
「阿吽の呼吸」
「阿吽の呼吸」(あうんのこきゅう)とは、二人以上の人が何かをするときの、微妙な気持ちや調子を指します。また、それがぴたりと合うことを表しています。
「阿」(あ)は口を開いて発音することから「吐く息」という意味で、「吽」(う)は口を閉じて発音することから「吸う息」という意味で、それを合わせることを「阿吽の呼吸」というのです。
また、「阿」はサンスクリットの十二母音の最初の音で、「吽」は最後の音であることから、密教では「万物の根源」の象徴とされています。神社や社殿前にある狛犬の一対は、一方が口を開けた「阿形」、もう一方が口を閉じた「吽形」で、「阿吽」を表しているそうです。
インターネットの原型が誕生した日
今日10月29日は、今から51年前の1969年 (昭和44年) に、今のインターネットの原型であるARPANET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency Network)が稼働し、コンピューター同士の接続が世界で初めて行われた日です。
それからコンピューター同士を結ぶネットワークは、軍事利用を目的として発達し、一般には、1995年 (平成7年) に発売されたWindows95によって普及が進みました。
そして、iPhoneが発売された13年前から、手のひらサイズのスマートフォンでインターネットをベースとしたコミュニケーションが可能となり、さまざまなツールが発達しました。
今やLINEをはじめとするSNSによって、言葉や文字だけでなく、スタンプ・画像・動画によって多彩なコミュニケーションが図られています。特に、TikTokの急速な浸透により、ショートビデオを用いたコミュニケーションが一気に進みました。今やInstagramでも動画のアップの方が多く感じます。
また、SNSで用いられる若者言葉もどんどん移り変わっていきます。今年流行したJK・SNS用語を見ると次のような言葉が並んでいます。(こちらのサイト参照)
- 「ぴえんこえてぱおん」
- 「397」
- 【TX】ありがとう
- 別れ際のあいさつ「gn」
- 「しか勝たん」
いくつご存知でしたか?僕はかろうじて「ぴえんこえてぱおん」だけ知ってました。(^^;
阿吽の呼吸は難しい
昭和の時代の夫婦では、頑固オヤジが奥さんに向かって「オイ、あれを取れ」「オイ、これをしろ」と具体的な内容を告げずに命じて、奥さんは長年連れ添った経験から的確に推察して、謂わば以心伝心で間違えずに対応する、という風景がドラマで見られました。今ではありえない風景でしょうね。
長年連れ添った夫婦間でも、きちんと言葉にして伝えないと、いろいろ齟齬が生じます。物事も複雑になっているので、なかなか阿吽の呼吸で、というのが難しい時代になってしまいました。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.29記)