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【今日の一言メモ】・・・「謙譲の美徳」は日本の文化とされてきたが、グローバル社会ではTPOに応じて、謙譲の精神が出過ぎないように気をつける

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さて、「今日の一言メモ」第576回です。

「和光同塵」

「和光同塵」(わこうどうじん)とは、自分の才能や学徳を隠し、俗世間に交じって目立たないように生活することを指しています。また、仏教では仏・菩薩が知徳の光を隠して仮の姿となって、衆生を救うことを意味します。

中国の思想家の書『老子』4章「和其光、同其塵(光をやわらげてちりに交わるの意味)」からこう言われています。「和光」とは、才知の威光を和らげて隠すという意味。「塵」とは、ちり・くず。転じて俗世間のことを表しています。

「文化の日」

今日11月3日は「文化の日」です。この「文化の日」は、今から72年前の1948年 (昭和23年) に、「自由と平和を愛し、文化を進める日」として国が制定した国民の祝日です。

そして、11月3日は、1946年 (昭和21年) に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年 (昭和23年) に公布・施行された祝日法で「文化の日」と定められたのです。

日本国憲法は、公布から半年後の1947年 (昭和22年) 5月3日に施行されたので、5月3日も憲法記念日として国民の祝日となっているわけです。

「謙譲の美徳」は日本の文化

日本には「謙譲の美徳」という精神があり、他人を先に立てて、自分は出しゃばらないことが美しいとされてきました。日本の武士道の中にも、 真に優れた武士は外見上あくまで威張らず、 武勇を誇ったりしないものという精神文化が存在したと言われています。

この日本特有の“謙譲”の精神とは、 「謙譲に値する能力・資質を身につけること」 「相手を立てる行為に、 “愛情”を注ぐこと」です。

ただ、日本人の美徳とされてきた謙譲の精神は、日本の中では尊ばれても、これだけグローバル化が進んだ現代社会では少し損をするかもしれません。

日本人に「英語はできますか?」と聞くと「いや、とてもとても……」と答えるけど、アメリカ人に「日本語はできますか?」と聞くと「できる」と答える人が多いといいます。でも、実際には「スシ」「テンプラ」「ニンジャ」などの単語を知っているだけだったりします。

日本人でも英単語ならいくつも知っているはずですが、それでも謙遜して「できない」と言ってしまうのでしょう。

日本だけで通じる「文化」は場面に応じて使い分ける

ここはやはり、TPOに応じて使い分けるしかないと思います。謙遜しておいた方がいいのか、自信たっぷりに答えたほうがいいのか、ケースバイケースで判断した方が良さそうです。

これは空気を読むことになりますが、「忖度」(そんたく)と同様、人間社会の中で円滑な人間関係を保つために、いい意味での「空気を読む」「忖度」をしていきたいと思います。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!

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(2020.11.3記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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