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さて、「今日の一言メモ」第667回です。
「紀元節」
今日2月11日は「建国記念の日」ですが、かつては「紀元節」といわれていました。この日は、1873年 (明治6年) から1948年 (昭和23年) まで祝日とされ、四大節 ( 新年・紀元節・天長節・明治節 ) の一つとされていました。
日本書紀によると、神武天皇即位の日は紀元前660年1月1日であり、その日を新暦 (グレゴリオ暦) に換算した2月11日を祝日と定めたのです。
戦後になって、新憲法の精神にそぐわないという連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) の意向により廃止されましたが、1966年 (昭和41年) に「建国記念の日」として復活しました。
国民の祝日に関する法律 (祝日法) 第2条は、建国記念の日の趣旨について、「建国をしのび、国を愛する心を養う」と規定しています。
ちなみに、1873年 (明治6年) に、紀元前660年を元年として「皇紀○年」という年の数えかたが作られましたが、現在ではほとんど使われていません。
日本の歴史の中では人の一生など
皇室の系図は『古事記』『日本書紀』を始めとする史書に基づいて作られています。その起源は神武天皇ですが、更には、その始祖である天照大御神 (あまてらすおおみかみ) に始まるとされています。
天照大御神は、日本神話に登場する神で皇室の祖神であり、日本民族の総氏神です。天岩戸 (あまのいわと) の神隠れで有名です。
ところで、神武天皇の即位から今まで2700年弱の時が流れてきたわけです。その年月を思うと人の一生の短さが浮き彫りになります。
今、世間を騒がせている森喜朗オリンピック組織委会長は83歳、ご高齢ではありますが日本の歴史の中ではさしたる年月ではありません。(ちなみに会長は辞任の方向で、後任は元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏が有力のようですが、川淵氏も84歳で女性蔑視問題の構造が変わるやらどうやら……)
これからは若い人に学ぶ「リバースメンターシップ」制度が必要では
日本の政治機構の構造問題ですが、長年にわたり自民党の長老が牛耳っていることに大きな問題があると思っています。国会のデジタル化、リモートワーク化が遅々として進まず、夜の会合で飲み食いしながらコトを決めていくスタイルはなんとも旧態依然としています。
自民党の当選回数による年齢序列が続く限り、日本は世界にどんどん取り残されていってしまいます。この構造問題を解決しないかぎり、森会長が辞任しても何も変わらないと思います。
問題解決のヒントになりそうなのが、台湾の「リバースメンターシップ」という制度です。この制度は、内閣の大臣たちが35歳以下のソーシャルイノベーターと呼ばれる人を、リバースメンターに任命する制度だそうです。
リバースメンターが大臣に新しい方向へと導く一方で、大臣たちは若い人たちに政府がどういう仕事をするのかを教えています。(こちらの記事参照)
若い人たちには、当然男性もいれば女性もいるでしょう。内閣の大臣たちが、そうした若い人たちから学ぶ謙虚な姿勢を身につければ、どう転んでも森会長のような発言は出てこないと思うのですが。
まずは、自動車運転免許の返納制度があるように、政治家として立候補する権利を70歳程度で返納することを制度化し、その上で謙虚に若い男女から学ぶ姿勢を持っている人を選挙で選べば日本も変わると思うのですが、これは夢物語でしょうか?
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.2.11記)