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さて、「今日の一言メモ」第718回です。
「世乱れて忠臣を識る」
「世乱れて忠臣を識る」とは、世の中が混乱したときに、真の忠義の臣が誰であるかが分かるという意味です。
孔子・孟子・老子・荘子などの言葉を分類して集めた「明心宝鑑」に、「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」とあるのに基づくそうです。
「家貧しくして孝子顕れ」とは、家庭が貧乏だと、子供は家計を助けるためによく働くことから、逆境のときこそ子の善行が世間に知られるということです。
苦労をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか
最近はあまり使われませんが、「昼行灯」(ひるあんどん)という言葉があります。
日中に行灯をともしても、うすぼんやりとしているところから、ぼんやりした人、役に立たない人を嘲っていう言葉です。
でも、いったん事が起これば目覚ましい活躍をするかもしれません。
一方で、普段聡明で行動力もあり、優秀と思われている人でも、いったん事が起こるとオロオロして役立たずになってしまうかもしれません。
どちらが頼りになるかは、言わずもがなですね。
どんなことが起こっても、肝を据えて冷静に対処できるようになりたいものです。特に、災害が頻発しコロナ禍に見舞われている現代においては・・・
また、今や2人に1人がガンになる、と言われています。人間は「正常性バイアス」から逃れられず、自分はガンにならない、自分は死なない、と思いがちです。
でも、いつガンの告知をされるか分かりません。その時にうろたえず冷静に対処できるよう、日頃から覚悟を決めておく必要があると思っています。
それには、苦労が降りかかってきたら、これは自分を成長させるチャンスだ!しめた!ラッキー!と思うくらいのポジティブさが求められます。
なお、ジャック・アタリ氏の言葉を付記しておきます。(こちらの記事参照)
最悪の事態を予測することが
最悪を回避する最善の手段
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.5.13記)