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さて、「今日の一言メモ」第851回です。
今年(2022年)お正月の箱根駅伝は、青山学院大学の圧勝でタイムも大会新記録を達成しました。圧巻は復路の9区、10区とラスト2区で共に区間新記録を出したことです。優勝が確定的になっても攻め続けたのです。
今日は、大会終了後に青学大の原監督が「青学の強さ」について語っていた言葉が印象に残ったので書き留めておきます。
敗戦を冷静に振り返り分析する
青学大は昨年11月に行われた全日本大学駅伝対校選手権で、駒澤大とラストでデッドヒートを演じて8秒差という僅差で敗れました。(こちらの記事参照)
そのときの青学大のランナーが現在のキャプテンでした。そのときは先行する駒澤大の選手に先に仕掛けるか、じっと後から追走して機をうかがい追い越すか迷ったそうです。そして、後者のスタイルはキャプテンが経験したことのないものでしたが、そのときは追走することを選択しました。結果は、追い越すことができず優勝を逃しました。
普通であれば敗戦の記憶など封印したくなりますが、このとき原監督はキャプテンと冷静に敗因を分析し、得意でないスタイルで勝負したのはやはりディフェンシブな戦い方だったと反省したそうです。そして、迷ったときはやはりオフェンシブ、攻撃的にいかないといけないとキャプテンは学んだそうです。
迷った時にオフェンシブで居続けるためには
原監督は、迷ったときにオフェンシブにいることは、一般社会生活でも必要なスタイルだと言います。
そして、そうした姿勢をキープするために必要なのは、「リーダーなり上司が、オフェンシブな姿勢を貫いた者が失敗したとしても怒らない、叱らないことだ」と説きます。
確かに攻めて失敗したときに怒られたり叱られたりすれば、気分は萎え次からは守りの姿勢に入ってしまうでしょう。
原監督は、青山学院大学の地球社会共生学部の教授でもあります。そして、駅伝指導を通じて「青学メソッド」を確立して学生を指導しているといいます。それは、ただ足が速く駅伝に強い選手を育てているのではなく、一人の人間として立派に育つように教育しているのだと感じました。
そうした指導スタイルが、練習中も本番でも笑顔を浮かべ、上級生下級生の垣根なくフランクに意見を言い合える雰囲気を醸成し、結果として青学大の強さができあがってきたのだと感じました。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.1.4記)