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さて、『今日の一言メモ』第964回です。
「福島県民の日」
今から146年前の1876年(明治9年)8月21日に、福島県・磐前県・若松県が合併し、福島県がほぼ現在の県域となったことを記念して、福島県が1997年(平成9年)に制定した記念日です。
福島県は、越後山脈と奥羽山脈に挟まれた日本海側内陸の「会津」、奥羽山脈と阿武隈高地に挟まれた太平洋側内陸の「中通り」、阿武隈高地と太平洋に挟まれた太平洋側沿岸の「浜通り」の3地域に分けられます。
東日本大震災が起きた時に、中通り・浜通りという地域名を地震のニュースでよく目にしました。知らないと、なんだか主要な道路(通り)の名前と勘違いしてしまいますね。
それぞれの地域には、多くの市が含まれます。浜通りには、福島第一原子力発電所がある双葉郡大熊町もあります。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
あの3.11から、まもなく11年半が経とうとしています。阪神淡路大震災の時もそうでしたが、時が過ぎるにつれて復興に関するニュースに接する機会は、3月11日前後の限られた期間になってしまいました。
その後、次々と起きた災害に世間の注目が移ろい、だんだん福島県をはじめ東北の被災地について、意識が薄れている自分に気がつきます…
そして、東日本大震災というと、僕は次の写真を思い出してしまいます。これは、AP通信の写真記者が撮影したものです。今見ても、その慟哭に胸が締め付けられます。
後に、この女性は宮城県に住んでいた伊藤茜さんで、自宅に残した愛犬のメイを流されてしまった直後に撮影されたことが分かります。しかし、不幸中の幸いというか、この後、茜さんとメイは奇跡の再会を果たします。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言いますが、この写真を見ると、当時の戦慄をまざまざと思い出します。
何気ない日常が宝物・・・
ほんとにそう思います。人間生きていれば、つらいことや苦しいことから逃げることはできませんが、一人でも家族と一緒でも、住む家があり健康でつつがなく過ごせる日常があれば、まずそれが宝物です。
コロナ禍の危機感が薄れ、日々の慌ただしさに紛れて忘れがちですが、このことは常に肝に銘じて忘れないようにしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.21記)