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閑話休題。
「愛酒の日」
さて、今日8月24日は「愛酒の日」だそうです。今から137年前の1885年8月24日に、酒をこよなく愛した戦前の歌人・若山牧水が誕生したことにちなんだ記念日です。
旅を愛し、旅にあって各所で歌を詠んだ若山牧水は、大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといいます。死の大きな要因となったのは肝硬変ということで、これもお酒のせいでしょう。
ちなみに、夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた、との逸話が残っているそうです。
お酒にまつわる故事
お酒については様々な故事ことわざがあります。
酒は天の美禄(びろく)
酒は天の美禄とは、酒は天からのありがたい贈り物だという、酒を褒め称えていう言葉です。「禄」とは役人の報酬のことで、上から下に賜るものという意味があり、そこから「美禄」は酒の美称となったそうです。
酒は憂いの玉箒(うれいのたまははき)
酒は憂いの玉箒とは、酒は悩み事や心配事を忘れ去ることができる素晴らしいものだと賞賛した言葉です。「玉箒」の「玉」は、美称の接頭語で、「箒」はほうきのことです。酒は心配事や悩みなどを掃い去ってくれる美しいほうきのようなものだという意味から、こう言われるようになりました。
酒は百薬の長(ひゃくやくのちょう)
酒は百薬の長とは、適量の酒はどんな良薬よりも効果があると、酒を賛美した言葉です。酒は緊張をほぐしたり気分を良くしたりするので、適度に飲む酒は薬にも勝るということですね。
昔、漢を簒奪した王莽が、酒を称えて言った言葉で、『漢書・食貨志下』に「夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の本」とあるそうです。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし
お酒は良い、とするには「適量ならば」という条件をつけた上で解釈するべきでしょう。しかし、しばしば飲兵衛が、酒を賛美して自己弁護することにも使われています。(自戒を込めて……)
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしです。適量を心掛けたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.24記)