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さて、『今日の一言メモ』第967回です。
「漁夫の利」
「漁夫の利」(ぎょふのり)とは、当事者同士が争っているうちに、第三者が何の苦労もなく利益をさらうことの例えです。
『戦国策・燕』にある次の故事に基づくそうです。
趙の国が燕の国を攻撃しようとしている時、燕の蘇代が趙の恵文王に会い、次のような話をした。
「ハマグリが殻を開けて日向ぼっこをしていたところ、シギが飛んできてハマグリの肉を食べようとしたが、ハマグリは殻を閉じてシギの口ばしをはさんだ。
両者が譲らない争いをしていたところに、たまたま通りかかった漁師が両者を難なく生け捕りにした。」
そして、いま趙と燕が争えば、このハマグリとシギのように秦が漁夫の利を得るだろう、と説いたことにより、趙は燕を攻めることを中止した。
漁夫の利は狙って得られるものではない
他人同士が反目していることに乗じて、しめしめとばかりにちゃっかり自分を利するのはどうも反則行為のように思います。
似た意味の言葉に「棚からぼた餅」があります。略して「棚ぼた」とも言いますね。思いがけない幸運が舞い込むこと、労せずしてよいものを得ることの例えです。
漁夫の利も棚ぼたも、ことさら狙ってするものではなく、たまたまそういう機会に巡り会ったらラッキーというものでしょう。
結局は小さいことを積み重ねるしかない
宝くじを買う方は多いと思いますが、高額当選金が当たる確率は微々たるものです。ハナから当たらないと思いつつも、「もしかしたら……」とついつい期待してしまうのが人情です。
そんな世の中には、楽に儲かる類の誘い文句が溢れています。一攫千金とは、一度にたやすく巨額の利益を得ることを意味しますが、そんなうまくいくはずはありません。うまくいくのなら、世の中お金持ちが溢れているでしょう。
とかくそうしたうまい(と言われる)話に乗って詐欺に遭い、大損する話は掃いて捨てるほどありそうです。
やはりイチローの言う通り「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」と信じて日々過ごすことが大切だと思います。
そうすれば、昨日のブログ記事に書いたように「好機は、準備のできている者だけに訪れる」ことになるはずです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.25記)