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さて、『今日の一言メモ』第1013回です。
「握れば拳 開けば掌」
「握れば拳 開けば掌」とは、たとえ同じ物でも、気持ちや状況しだいで様々に変化するということの例えです。
同じ手でも、握れば人を殴る拳となり、開けば人をなでる掌になることから、こう表現されるようになりました。
ベルリンの壁崩壊
ところで、今日11月9日の過去を振り返ってみると、世の中の体制が大きく変わった出来事がありました。昨日のブログ記事で日本の大政奉還について書きましたが、今日はドイツでベルリンの壁が崩壊した日です。
今から33年前の1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの国境検問所で市民の通行が自由化されました。
ことの発端は、東ドイツ政府が東ドイツ市民に対して、旅行許可書発行の大幅な規制緩和を「事実上の旅行自由化」と受け取れる表現で誤発表した事にありました。
実際に壁の人為的・物理的破壊が始まったのは11月10日ですが、崩壊の日付は、その起源である国境検問所のゲート開放が行われた11月9日とされているようです。
パラダイムシフトには混乱が伴う
手は握れば拳、開けば掌と瞬時にその形を変えることができます。一方で、大政奉還やベルリンの壁崩壊などのように、社会の仕組みが大きく変わる時には、そう簡単に適応できず、それに伴う混乱も大変なものだったでしょう。
個人の生き方でも、そうした青天の霹靂のような出来事が起きることがあります。大地震などの災害、勤務している会社の突然の倒産、昨日まで元気だった家族や親しかった友人の急死など悲しい出来事もそうですが、飲み屋で貰った宝くじ1枚が当たって大金を手にしたようなラッキーな人もいるでしょう。
どちらにしても、それまでのパラダイム(人生の見方や捉え方)を大きく変える出来事になることは間違いありません。
自らのOSを正しく書き替える
悲しい出来事にしても、ラッキーな出来事にしても、それは個人ではどうしようもないことです。なかったことにはできません。であれば、起きた出来事をどう捉え、どう対処していくかでその後の生き方が変わってくるでしょう。
宝くじに当たって高額の当選金を手にしても、一概にハッピーとは言い切れません。その後の対処を誤れば、身を持ち崩すこともあるでしょう。
そうならないためには、パソコンのOS(Operation System)にあたる自分自身の「基本的なパラダイム(Being=あり方)」を正しく書き替えなければなりません。そのアップデートがうまくいって初めて、その後の人生を正しく歩めると思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.11.9記)