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さて、『今日の一言メモ』第1024回です。
「万緑叢中紅一点」
「万緑叢中紅一点」(ばんりょくそうちゅうこういってん)とは、多くの男性の中に一人だけ女性が入っていることの例えです。多くのものの中に、ただ一つだけすぐれて目立つことという意味でもあります。
「万緑」は、見渡す限り一面の緑の意味で、「叢中」は、くさむらの中ということです。見渡す限り緑のくさむらの中に、ただ一輪、紅色の花が艶やかに咲いているという意味からこう言われるようになりました。
中国宋時代の王安石が書いた詩『石榴を詠ず』に、「万緑叢中紅一点、人を動かすに春色多きを須いず」(人の心を動かす春の景色に多くのものは要らない。赤い一輪の花だけで充分だ)とあるのに基づくそうです。
略して、「紅一点」と言われるようになりました。
「ハイビジョンの日 」
今日11月25日は、「ハイビジョンの日 」です。ハイビジョンの走査線の数が 1,125本であることにちなみ、1987年に郵政省(現・総務省)とNHKが制定した記念日です。
その後、4K・8Kテレビの登場で更に高画質化が進んでいます。フルハイビジョンテレビの画素数は、横(水平画素)1920 × 縦(垂直画素)1080、縦横合計で 207万3600 ですが、4Kテレビになると、横 3840 × 縦 2160で 合計829万4400 になります。
つまり、フルハイビジョンの4倍の画素数なので、画面の中に4つのフルハイビジョン画像が収まってしまうという超高精細な映像が映し出されるわけです。
家電量販店の店頭に並ぶ4K・8Kテレビを目にすると、確かにその解像度の高さから、まるで実物が画面の中に存在するかのように見えます。通常のテレビ画面と見比べると、その綺麗さは一際目立ちます。
今回のサッカーワールドカップ観戦のために、4K・8Kテレビに買い替えたところも多いのでしょうね。迫力ある映像に一層興奮が増していると思います。(我が家はまだ買い替えていませんが……)
でも、アナログ放送からデジタル放送に切り替わったときも、その画像の精細さに驚きました。そして、さして時間がかからずその精細さに目が慣れてしまいました。4K・8Kテレビも、見慣れてしまえばそれがごく普通の画面として目に映るのでしょう。
紅一点のように目立つことも必要
人間も、全てが平均点以上であっても、すぐにそれは目立たなくなるはずです。でも、男だらけの中で紅一点の存在が目立つように、一つ輝くものがあればそれはずっと目立ち続けると思います。
それは、他の人に比べて特別にトンがっている部分と言ってもいいかもしれません。
かつての高度経済成長期は工業社会の進展の中で、協調性があり同質性に優れた真面目で勤勉な人材が求められていました。でも、これからは何か一つのことに傑出した人材が生き残っていく時代だと思うのです。
そうしたトンがりがあれば、その他の面で平均点を下回っていたとしても、一点突破できるはずです。未だに、いい大学を出て、いい企業に勤めて、良き伴侶を得て……といった同調圧力があると思うのですが、そろそろそうではない雰囲気が社会のメジャーになってもいいなぁ、と思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.11.25記)