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さて、『今日の一言メモ』第1058回です。
「小正月」
今日1月15日は「小正月」(こしょうがつ)です。この日に、豊作祈願など農業に関連した行事をしたり、なまはげなどの行事を行って病気や厄災を払う地方もあるそうです。
そもそも、古くはこの小正月までが松の内だった(この日まで門松を飾った)ものが、江戸時代に徳川幕府の命により1月7日の大正月までとされたとか。
年神や祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事が中心となってきました。本来は、松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もあるようです。
そして、かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日が「成人の日」という国民の祝日になった経緯があります。
豊作祈願といっても、欲張りすぎてはいけない
イソップ寓話に「ガチョウと黄金の卵」というお話があります。その内容は次の通りです。
ある日農夫は飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った農夫は金持ちになった。
しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じ、きっとガチョウの腹の中には金塊が詰まっているに違いないと考えるようになる。
そして欲を出した農夫はガチョウの腹を切り裂いた。ところが腹の中に金塊などなく、その上ガチョウまで死なせてしまった。
このお話の教訓は、欲張り過ぎて一度に大きな利益を得ようとすると、その利益を生み出す資源まで失ってしまうことがあるということですね。
利益を生み出す資源も考慮に入れる事により、長期的に大きな利益を得ることができるという意味です。
「足るを知る者は富む」
この言葉は、人間の欲望にはきりがないが、欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は、心が富んで豊かであるという意味です。
『老子』に「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」(満足することを知っている者は富者であり、努力している者は志ある者であると言える)とあるのに基づくそうです。
自身を向上させる欲は持ち続けたいですが、金銭などの物質面や地位・名誉など他人と比べて持つ欲はほどほどにしたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.1.15記)