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閑話休題。
4年前の今日(2019.5.1)、「令和」の時代がスタートしました。その前日、上皇陛下(当日は天皇陛下)が「退位礼正殿の儀」で述べられたお言葉が未だ記憶に残っています。(こちらの記事参照)
即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。
象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。」とのお言葉に深い感銘を受けました。ほとんどの人が、いやいや感謝しなきゃいけないのは我々国民の方です、と思ったのに違いありません。
そして、最後は「ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。」という祈りの言葉で締め括られました。日々祈りを捧げておられる陛下ならではのお言葉でした。
「扇の日」
そんな今日5月1日は「扇の日」です。この記念日は、今から33年前の1990年に、京都扇子団扇商工協同組合が制定した記念日です。
『源氏物語』で女性が光源氏に扇を贈っていることから、「こ(5)い(1)」(恋)の語呂合せで、5月1日を記念日にしたそうです。「恋」で「源氏物語」で「扇」というのも、やや強引すぎるような気もしますが……。
扇といえば「要」(かなめ)が必須です。要を外したらバラバラになってしまい、用を為しません。
そして、「誠(まこと)は扇の要(かなめ)」という言葉があります。この言葉は、人間にとって扇の要にあたるのが「誠」なのだ、という意味です。
投資家として著名なウォーレン・バフェット氏が人を雇う時に大切にしていることを以下のように表現しています。
人の採用では3つの条件を大切にする。
第一が人間としての誠実さ、第二が知性、そして第三が行動力だ。
ただし、第一の条件が欠けると、他の2つはその人を滅ぼす凶器と化す。
知性、行動力、その他の能力がどんなに秀でていても、根底に誠実さがなければ、人として誤った方向に進んでしまうことがあるということですね。
これからも、自分が常に「誠」をベースとして考え行動しているのか、常に自問自答しながら歩んでいきたいと思います。
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(2023.5.1記)