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閑話休題。
「八十八夜」
今日5月2日は「八十八夜」です。八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつで、立春(今年は2月4日)を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたります。なので、閏年(うるうどし)の年は、5月1日が八十八夜になります。
ちなみに、雑節(ざっせつ)とは、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより的確に把握するために設けられた、特別な暦日のことです。
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「歳月人を待たず」
「♪夏も近づく八十八夜…」と唱歌『茶摘み』に歌われている通り、一番茶摘みの頃となったわけですが、この日は、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などとも言われていて、遅霜が発生する時期でもあるそうです。
最近のこの時期は、全国的に夏日になるところが多くなり、霜など考えにくいですが。でも、昔は大きな遅霜の被害が発生する怖れがあるということで、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られたというわけです。
時はまさに新緑が目に眩しい季節の真っ只中ですが、数えてみれば2023年も123日目、すでに1/3が過ぎ去り時は凄い早さで目の前を通過していきます。
まさに「歳月人を待たず」です。この言葉ですが、時は人の都合などお構いなしに過ぎていき、とどまることがないものだ、という意味です。
転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間を無駄にしないで、努力に励めよ、という戒めを含んでいます。「一寸の光陰軽んずべからず」「光陰矢のごとし」「少年老い易く学成り難し」といった言葉もあります。
この新緑の時期、一日一日の美しさを記憶に刻み込んで過ごしたいと思います。
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(2023.5.2記)