人が書物を紐解き、内面に広がる思いに思索を深め、ふと他の人がどう感じるか聞きたくなった時、その問いかけに富田がどんな短文で応えたのか、シリーズでご紹介している今日は6回目。
問いかけの内容は、社会人版キムゼミ1期生が「書評ワーク」という活動でアップした投稿。今日の問いかけは「自分が考えたこと、感じたことについて、発言を控えてしまうことはないか?」等です。
ゼミ生の投稿
M.Iさんの【書評ワーク】
書名: 『兎の眼』
≪議論したい内容≫
①自分が考えたこと、感じたことについて、他の人には役に立たないのではないかと思って発言をしたりするのを控えてしまうということはないでしょうか。
もし、克服された方がいらしたら、どのような視点の転換等があったか教えていただきたいです。
②相手の立場にたってものを考えてみようとするとき、具体的に気をつけていらっしゃることやポイントがあれば、教えていただきたいです。
・・・相手のことについてどのくらい知っているか(過去に相手の方がある出来事についてどのような対応をされていたか、自分の考え等をどのようにおっしゃっていたか等についての認識)によって、その精度が変わったりするのではないかと思ったりしているのですが、いかがでしょうか。
もしそうだとすると、長く生きるにつれて経験してきたことも増えるので、どんどん相手の考えたことや感じたことを知るのは難しくなるのか、それとも、自分の経験が増えるので想像力の高まりが上回ることになるのかな等と考えたりしています。
どうぞよろしくお願い致します。
富田のコメント
>> 自分が考えたこと、感じたことについて、他の人には役に立たないのではないかと思って発言をしたりするのを控えてしまうということはないでしょうか。
おじさんはすぐに若い人に説教じみたことを言いたくなるので (^^; それをセーブするように気を付けています。「参考になるかどうか分からないけど・・・」と小出しにして相手の反応を伺い、もっと聞きたそうな反応があれば続けますね。
或いは、自分が受け止めたことを「それってこういうこと?」という質問で返して、更に真意を探ってから発言するようにしているかな。
>> 相手の立場にたってものを考えてみようとするとき、具体的に気をつけていらっしゃることやポイントがあれば、教えていただきたいです。
歳を取れば取るほど、「思い込み」と「早合点」がひどくなるので気を付けてます。最近は皆さんのように若い方々と話す機会が増えたので、ますます上記で書いたようなことに留意するようにしてます。
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さて、皆さんならどのようにコメントしますか?
そして、次回の「書評ワーク」の対象図書は以下になります。ではまた!
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(2013.11.03記)