人が書物を紐解き、内面に広がる思いに思索を深め、ふと他の人がどう感じるか聞きたくなった時、その問いかけに富田がどんな短文で応えたのか、シリーズでご紹介している今日は22回目。
問いかけの内容は、社会人版キムゼミ1期生が「書評ワーク」という活動でアップした投稿。今日の問いかけは「生き方に、朝令暮改は有りだろうか?」等です。
ゼミ生の投稿
S.Tさんの【書評ワーク】
書名: 『朝礼暮改の発想』
≪議論したい内容≫
朝令暮改、仕事の考え方において、めまぐるしい時代に対応する姿勢としては確かに重要。でも生き方に、朝令暮改は有りだろうか。私は是だと思う。
時代が変化すれば自分自身の目指すものや喜びが変化して当然だから。その変化をポジティブに消化して、自分自身が波に乗るとこは気持ちがいい。
自分という大きな球体の小さな中心だけあれば、その周囲がころころ変わっても、むしろそれは健全だととらえてはどうだろう。
富田のコメント
>> 朝令暮改、仕事の考え方において、めまぐるしい時代に対応する姿勢としては確かに重要。でも生き方に、朝令暮改は有りだろうか。
ちょうれい‐ぼかい 【朝令暮改】 – 国語辞書(大辞泉)
朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変。
とまあ、辞書には載っているわけで普通は悪い意味に使われますよね。もともとは中国の故事で、法令や政令が朝に出されても夕方には変更されるのであてにならない、という意味だそうです。(Wikipedia)
法令や政令等が1日で変わったら混乱するし、誰も従わなくなると思いますが、個人の場合はS.Tさんが書かれている通りだと思いますね。
気まぐれでコロコロ変えるのは論外として、懸命に試行錯誤してみて、その結果を判断してすぐにやり方を変えた方がいいと思えば変えてOKだと思います。それが例え1日の間に起こった事だとしても。逆に一度決めたことだからとそれに固執することは却って悪い結果を招くでしょう。
>> 自分という大きな球体の小さな中心だけあれば、その周囲がころころ変わっても、むしろそれは健全だととらえてはどうだろう。
同意です。僕は「自分自身の基軸を持つ」と表現していますが。ぶれない基軸をしっかり持つことで、それを取り巻く諸々についてはトライ&エラーを繰り返し、置かれた環境やその時の状況に応じて一番フィットするものに変えていく、という考え方でしょうか。(^_^)
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さて、皆さんならどのようにコメントしますか?
そして、次回の「書評ワーク」の対象図書は以下になります。ではまた!
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(2013.12.1記)