前々回と前回で、友人に勧められた本の情報や外出先で発見した商品情報を、iPhoneから簡単にEvernoteに送るやり方についてご紹介しました。
今日はその中でご紹介しなかった、Evernoteの特徴的な機能である「タグ付け」について改めてご紹介しましょう。
「タグ付け」とは?
富田がEvernoteを使い出した2008年当時は、タグ付けって何?という方が殆どでしたが、その後随分理解されやすくなってきたと思います。
まず、GoogleのGmailの普及で、メールにラベル付けをするということが一般的になってきました。例えば、誰からのメールか分類するために、「高校時代の友人」とか「大学時代の友人」とかラベルを付けます。高校も大学も一緒の友人だったら、その人のメールアドレスから送信されたメールに2つのラベルを付ければよい、というものでした。
それまで、メールの振り分けはフォルダ単位でしかできませんでしたから、「高校時代の友人」と「大学時代の友人」の2つのフォルダを作ったら、どちらか一つにしか分類保存できません。それが、いくつでも追加できるラベルによって柔軟にキーワードが付けられるようになったのです。
今ではSNSが普及して、Twitter でもFacebook でも「ハッシュタグ」という機能が使えるようになり、投稿にいくつでもタグを付けることができるようになりました。
Evernoteのタグ付けも概念は同じですが、当初からその機能を備えていたという点では先進的だったといえます。以下は、富田が使っているタグの一部です。
「タグ付け」の方法
前々回・前回とiPhoneから情報をEvernoteに送る方法をご紹介しましたが、勿論その時点でタグ付けをすることもできます。ただ、富田の場合は、そういった時あまり時間がないので、とにかく情報だけ送って後から整理し、その時にタグ付けもする、という方法をとっています。
では、Macでタグ付けをしている方法をご紹介しましょう。まず、タグを付けたいノートを開き、タグ追加欄をクリックします。ここでは、前回の記事にある商品情報にタグを付けてみます。
「購入検討商品」というタグを付けました。
既に使用したタグがある場合は、途中まで入力すると候補が表示されますので選択可能です。注意したいのは「購入検討商品」とか「購入予定商品」とか紛らわしいタグをいくつも付けないことです。後から検索する時に困りますよね。できるだけシンプルに分かり易いキーワードにすることが大事です。
「タグ」による検索
こうしてタグを付けていくと、ノートブック単位とは別に、タグによる検索ができます。複数のノートブックに分散した情報から、タグ(キーワード)による一括串刺し検索が可能になるわけです。
「ノートを検索」欄ではノート単位で検索するのが普通ですが、タグによる検索もできます。
途中まで入力すれば、候補が表示されます。
ノートが多くなってくると、候補も沢山表示されて見にくくなるので、検索オプションからタグだけを検索対象にすることも可能です。
タグを活用して、ノートブックはざっくり作成
如何でしょう?Evernoteは全文検索も素早くできますが、検索結果が膨大に表示されて困ったりします。タグを使うともっと簡単に絞り込み検索が可能です。
ファイル管理のフォルダにあたるEvernoteのノートブックですが、あんまり厳密に分類作成するのではなく、ざっくりとした括りで運用すればよいと思います。
富田は、プライベートな情報は全て「生活関係全般」というノートブックに保存して、それぞれのノートに「生命保険」とか「銀行」とか「手紙・葉書」とか果ては「お店情報」とかタグを付けています。あとから検索するのもこれで十分です。ちなみに、このノートブックには今日現在で707のノートが保存されています。この位のボリュームなら何も問題はありません。
というわけで、今日は便利な機能であるタグについてのご紹介でした。是非、活用してみて下さい。
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さて、今日はここまで。次回もEvernoteの具体的な使用例のご紹介を続けます。
ではまた!(^_^)
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(2014.3.4記)